日本人が何気なくしている行動や習慣は、時に外国人に驚かれることがあります。
アジア圏の中でも日本は独特の習慣があるため、近隣諸国の外国人もびっくりすることがあるのです。
そこで今回は、外国人が驚く日本の習慣・行動・変だと思ったところを一挙にご紹介しましょう。
外国人が思う日本の変なところは?
日本人の食、仕事の風習、変わったことを場面別に見ていきましょう。
食に関すること
礼儀を重んじる日本では、家庭や学校で食事をする時の姿勢やマナーを学びます。
しかし、そのマナーが世界の目線から見ると敬遠されてしまうこともあるのです。
麺類はすすって音を立てる
日本では、蕎麦やうどん、ラーメンなどの麺類はズルズルと音を立てて吸い込みながら食べることが一般的です。
江戸時代に蕎麦をすするのが粋な食べ方だったためすすりながら食べる風習になったのです。
香り高い蕎麦はすすって食べたほうが口の中に風味を感じやすく、美味しく食べられると言われています。
しかし、海外ではズルズルと大きな音を立てて食べるのはマナーが悪いと不快に感じるようです。
ちなみにラーメン発祥の地である中国でも麺をすすりながら音を立てて食べません。
居酒屋のお通し
日本の居酒屋・レストランにはチップ制度がありませんが、お通しがサービス料のような役割を果たしています。
居酒屋では、まずお通しを出されるのが一般的ですが、外国人は「頼んでないのに…」と思ってしまうようです。
お通しは人数分出てきて、一般的に一人あたり500円程度ですが、1,000円と高い設定の場合もあります。
お通しがいらない場合は「お通しカット」と言って拒否できますが、拒否できないお店もあります。
生モノを食べる習慣
日本はお刺身やお寿司、生卵など、食材を生のまま食べる習慣があります。
日本では食材の衛生面が徹底管理されているので、生モノを食べても問題ありません。
しかし、海外では食材は加熱処理をするのが一般的なので、生モノが苦手な方は多いようです。
餅はガムみたい
日本では、お餅を焼いたり煮たり、串団子にしておやつに食べることも多いです。
そんな馴染みのあるお餅は、外国人にはガムのような食感で美味しくないと感じる方も多いようです。
お正月になると老人が喉に餅を詰まらせる死亡事故も起こるため、食べる意味が分からないと思っています。
お茶碗やお椀を持って食べる
和食では、箸を右手で持ち、お茶碗やお椀は左手で持って食べることがマナーです。
テーブルにお茶碗やお椀を置いたまま食べるのは顔が下向きになって姿勢が悪くなりマナー違反です。
しかし、韓国では同じ箸を使う文化ですが、食器を持つことをマナー違反としています。
日本の仕事の仕方について
日本人は勤勉だとよく言われますが、変わっていると思われている点は何があるでしょうか?
働きすぎる
日本の会社員は残業が多く、休日に出勤したり、勤務時間が長いことが特徴です。
毎日終電近くまで働いて、朝早く起きて出勤するとう仕事環境に驚く外国人は多いです。
家族やプライベートの時間を削って仕事をするので「日本人はなぜこんなに長い時間働くの?」と思っているようです。
仕事とプライベートの混合
日本の企業は飲み会・忘年会・新年会・送別会といった飲む席が多いことも特徴です。
会社の同僚や取引先と飲みに行ったり、旅行に行ったりするのも外国人には理解できないポイント。
社内で知り合った異性と恋愛関係になったり、不倫も多く見られ、仕事とプライベートを混合していると感じる外国人は多いです。
採用面接で給与の話はタブー
日本では、採用面接の際に給与や労働条件について話し合いをするのはタブーとされています。
しかし、外国の労働者にとって給料や労働条件は最も大切なポイントなので、給料交渉はあたりまえ。
エレベーター前のお見送り
日本の企業は来客をお見送りする際に、エレベーターが閉まるまで、深々とお辞儀をする文化があります。
タクシーに乗る際も、タクシーの姿が見えなくなるまで、お見送りをするのが一般的です。
礼儀正しいと感じる外国人もいますが、オーバーリアクションだと感じることもあるようです。
未だにFAXを使う
家庭やビジネスの場においても、いまだにFAXが使われていることに驚く外国人は多いです。
Eメールがあるのに昔ながらのFAXを多用しているのは無駄だと思っているようです。
印鑑を使う
日本ではビジネスの契約書に印鑑を使うが一般的ですが、外国人には「信用性はあるの?」と不思議に思っています。
印鑑は100円ショップでも購入できるので、直筆のサインの方が好まれています。
治安が良いがゆえに外国人には理解できないこと
外国人が日本は素晴らしいと感じるのは、治安の良さが挙げられます。
しかし、日本は治安が良すぎるために理解できないこともあるようです。
子供だけで登校
日本では未成年の子供が一人で自転車や電車に乗って学校へ行くことは一般的です。
しかし、アメリカ人から見ると、子供だけで学校に向かう姿は考えられない光景です。
アメリカでは子供が一人で歩くと、いなくなってしまうリスクがあるため、スクールバスや車で送迎します。
長財布を後ろポケットに入れる
日本では、財布をズボンの後ろポケットに入れる人をよく見かけますが、海外ではご法度です。
海外では、財布を見せて歩くことはスリのターゲットになるため、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。
電車やバスでの居眠り
日本人は、電車やバスなどの公共の乗り物で眠ってしまうことは良くあります。
外国人からすると、公の場で居眠りすると持ち物が盗まれてしまうため無防備だと感じています。
独特な文化による変わった行動
ここからは、日本人が無意識にしている変わった行動を見ていきましょう。
みんなマスクをしている
日本人は風邪を引いているときはもちろんのこと、普段から風邪予防のためにもマスクをします。
海外ではマスクを付ける文化がなく、ウイルスが蔓延している場所で付けるイメージがあります。
すぐに謝る
日本では謙虚であることを美徳とするため、「すみません」「申し訳ない」という言葉をよく言います。
すみませんと言うことは礼儀の一つですが、外国人には「謝り過ぎ」と見えることも多いようです。
新幹線・電車・バスの時刻が遅れただけでも謝罪するため、過剰な謝罪に見えるようです。
海外では謝ることは自分の非を認めることになるため、滅多に謝らない人もいます。
大きな声で店員を呼ぶ
日本ではメニューの注文する時に、「すいません」と店員を呼んだり、呼び出しボタンを押すのが一般的です。
海外では客ではなく店員の方からテーブルに来るため、このシステムが分からない外国人は多いです。
その他変わった風習
まだまだある!日本の変わった風習を見ていきましょう。
銭湯や温泉で全裸
日本では銭湯や温泉で裸になり、「裸の付き合い」という言葉もあります。
しかし、海外には他人に裸を見せる文化はなく、男女一緒に裸で温泉に入る混浴には大変驚きます。
バック駐車
日本ではバック駐車がほとんどですが、海外では前向き駐車が一般的です。
しかし、外国人もバック駐車は意外と安全で良いと慣れてくるようです。
電線が多い
日本の街中では多くの電線がありますが、近年は電線の地中化が進んでいます。
多くの先進国では電線は地中にあるため、景観が損なわれる、災害時に危険と思うようです。
朝の満員電車
朝の通勤ラッシュは満員電車となり、動画サイトでも外国人に驚かれています。
外国人観光客には「満員電車を一度体験したい」という人もいるようです。
ラブホテル
日本には都市部でも地方都市でもラブホテルが多くあり、通常のホテルよりも格安なため、外国人にも人気です。
独特の内装、広いバスルームと大きなベッド、カラオケなど設備も充実しています。
宿泊プランの他、休憩システムがなぜあるのか理解できない外国人も多いです。
夜にお風呂に入る
日本では外から家に帰ると、お風呂に入って体の汚れを落として、湯船に浸かり、リラックスします。
海外では夜に湯船につかる習慣はなく、朝バスルームに行き、お汚れを落とすのです。
カプセルホテル
大人の身体一人分のスペースしかないカプセルホテルは日本特有の文化です。
ホテル代が高い都市部でも格安で宿泊するために考えられたスタイルです。
コンパクトな見た目の珍しさから泊まってみたいと思う外国人は多いようです。
外国人を嫌な気持ちにさせないための注意点
来日した外国人が日本に驚くことは多いですが、旅行中に楽しんでもらえればOKです。
不快な気持ちにさせないように、日本の風習を英語で説明できると良いですね。
まとめ
日本の特有のマナーは時々外国人を驚かせることがあります。
しかし、日本に長く住んでいる外国人は日本の文化・風習に慣れていくようです。
ぜひ、日本の文化・風習を話題に盛り上がってみてはいかがでしょうか。