日本の祭りは地元民だけでなく、全国各地から多くの人が集まって賑わう一大イベントです。
全国各地の至るところで伝統的なお祭りが開催されています。
多くの屋台が立ち並び、装飾された美しい山車や神輿を見られるのも人気のポイント。
日本に来たら、伝統行事として地元の人々達に受け継がれてきたお祭りに参加してみてはいかがでしょうか?
今回は、日本で一度は行ってみたい各地のお祭りをご紹介しましょう。
日本各国で開催されるお祭り
日本は昔から、山や海などの自然から家や衣類などの物まで、全てにおいて神様が宿っていると考えられてきました。
「森羅万象すべてのものに神が宿る」と考える多神教により、日本各地で様々なお祭りが生まれたのです。
日本のお祭りは全ての神様に祈りを捧げる目的で行われていました。
江戸時代からお祭りの宗教性は薄れ、庶民の娯楽として発展しました。
現代のお祭りは、神輿(みこし)、山車(だし)、獅子舞(シシマイ)といった派手で迫力のある演出が特徴です。
神田祭(東京)
東京都千代田区にある神社「神田明神」にて開催されるお祭りです。
神田祭は京都の祇園祭、大阪の天神祭と共に日本の三大祭りの1つ。
平安時代の衣装「平安装束」を来た500人が秋葉原や丸の内を歩く「神幸祭(しんこうさい)」は必見です。
三社祭(東京)
東京・浅草にある浅草神社にて、毎年5月半ばの週末に3日間にわたって開催されます。
浅草神社周辺から江戸っ子がお神輿100基を勢いよく担ぎながら浅草神社へと向かいます。
浅草神社は浅草寺のすぐ隣にありアクセスも良く、最寄駅は東京メトロと都営浅草線の浅草駅です。
お祭り当日は電車や駅周辺がかなり混み合うので、早めに向かいましょう。
山王祭(東京)
東京で最大規模のお祭り、山王祭は神田祭・深川祭とともに江戸三大祭りの一つです。
日枝神社には、太鼓の音と楽しい歌と踊りを楽しむ大勢の人で賑わいます。
江戸時代の伝統芸能であるお囃子やお茶・お花など日本の文化にも触れることができます。
深川八幡祭り(東京)
深川八幡祭りは毎年30万人以上が訪れる江戸3大祭りの一つです。
江戸時代当時には、あまりの人の多さに永代橋が崩落したと言い伝えられています。
沿道にはバケツが置いてあり、お神輿を担ぐ人に盛大に水をかける風習があるため「水かけ祭り」と呼ばれることも。
都内最大規模120基を超える豪華な神輿を担ぎながら深川各町内を練り歩く姿は必見です。
鳥越神社大祭(東京)
約1360年の歴史を誇る鳥越神社にて開催される鳥越神社大祭は毎年6月に開催されます。
千貫神輿の大きな神輿渡御は東京最大の重さ、約4トンあり、500人ほどの氏子が神輿を担ぎます。
夜まつりになると、提灯をつけながら地元の子どもたちも町内を練り歩き、神社へと向かいます。
住所:東京都 台東区 鳥越
公式サイトURL:http://www.city.taito.lg.jp/index/event/kanko/torikoematsuri.html
岸和田だんじり祭(大阪)
大阪・岸和田市内にて江戸時代から約300年の歴史があるお祭りです。
毎年9月と10月の2回に分けて開催され、特に9月に開催される岸和田地区・春木地区の祭りはメディアでも話題になります。
最大の見どころ豪快に重さ約4トンのだんじりを担いで直角カーブする「やりまわし」です。
住吉大社 七五三祝祭(大阪)
住吉大社にて3歳・5歳・7歳の子どもの成長・感謝・無病息災を祈願する伝統的なお祭りです。
参拝日は一般的には11月15日ですが、美しい紅葉を背景に写真撮影できる9月~12月のタイミングがおススメです。
博多祇園山笠(福岡)
博多の総鎮守・櫛田神社に奉納される夏祭り「博多祇園山笠」はユネスコ無形文化遺産に登録されています。
山笠を堪能できる「集団山見せ」は華やかで美しさすら感じる山笠を一気に堪能できるので必見。
博多駅周辺や天神でも気軽に豪華絢爛な山笠気分を味わうことができますよ。
紅葉八幡宮 もみじ祭り(福岡)
樹齢200年を超える木々の下で美しく色付いた紅葉祭りが開催されます。
境内には屋台が並び、ミニコンサートや大道芸によるパフォーマンス、夜は幻想的にライトアップされます。
祇園祭(京都)
「京都三大祭り」である「葵祭」・「祇園祭」・「時代祭」は、どれもきらびやかで美しく日本の伝統でもあります。
1,000年以上の歴史がある「祇園祭」は京都三大祭のひとつ、そしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
7月の1か月間にわたり、多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。
17日に行われる前祭と24日の後祭、山鉾巡行は京の街が熱気に包まれて大盛り上がり。
時代祭(京都)
京都三大祭の一つ「時代祭」は10月22日に開催される平安神宮の大祭です。
衣裳や祭具は全て厳密な時代考証をもとに作製された本物にこだわっています。
京都御苑から平安神宮にかけて、約2,000名が山国隊の奏する笛と太鼓鼓の音色を響かせて練り歩きます。
さっぽろ雪まつり(北海道)
さっぽろ雪まつりの歴史は1950年に地元の中学生と高校生が大通公園に雪だるまを作ったことが始まりです。
今ではさっぽろ雪まつりの来場者数は260万人を超え、雪像の数は200以上にも上る大イベントに成長しています。
夜にはライトアップされ、昼間とは違った雰囲気になりますよ。
あばしりオホーツク流氷まつり(北海道)
山・川・海・湖に恵まれている網走は冬には本物の流氷を体感できます。
例年2月上旬から開催され、「流氷みこし」を見ながら、タラバガニやいくら醤油漬など名産も味わえます。
北方系少数民族ウィルタ族の文様が刺繍された衣装も必見です。
長崎ランタンフェスティバル(長崎)
長崎ランタンフェスティバルは中国のお祭り「春節祭」から影響を受けている旧正月を祝う行事です。
毎年2月から3月上旬頃にかけて、1万個を超えるカラフルなランタンが街中に飾られ、約100万人の観光客で賑わいます。
川棚片島竹灯籠まつり(長崎)
開設100年となる戦争遺構群にて10,000個以上の竹灯籠やキャンドルの灯り、平和を願う祭りです。
“Peace begins with a smile”をテーマに、町内で自生する「竹」を使って竹灯籠を制作しています。
越中おわら風の盆(富山)
300年以上の歴史がある「越中おわら風の盆」は地元の人々が町流しや和踊りを開催するお祭りです。
毎年9月1日から3日間行われ、三味線、胡弓、太鼓の音に合わせて歌や踊りを楽しむことができます。
富山まつり(富山)
富山の夏を盛り上げる、毎年恒例の大勢の参加者による大規模な輪踊りです。
パレードやステージ演舞、「ダンスイベント&おまわりさんのコンサート」などの企画があります。
高山祭(岐阜)
日本三大美祭「高山祭」は、日枝神社で春に行なわれている「山王祭」と桜山八幡宮で秋に行なわれる「八幡祭」があります。
豪華絢爛なからくり人形の演義、獅子舞、闘鶏楽などの民俗芸能を披露されます。
名称:高山祭(たかやままつり)
住所:岐阜県高山市
公式サイトURL:http://kankou.city.takayama.lg.jp/s/2000002/2000024/2001386.html
夕森もみじまつり(岐阜)
夕森公園の紅葉、渓谷美の美しい景色を鑑賞しながら家族全員でキャンプも楽しめるお祭りです。
11月限定の夕森もみじ1万5千本の紅葉は圧巻ですよ。
青森ねぶた祭り(青森)
青森県は「ねぶた」をはじめ日本でも有数の祭り激戦区として知られています。
毎年8月上旬に開催される「青森ねぶた祭り」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
歌舞伎を取り入れた巨大な「ねぶた」の後ろを大勢の若者が「ラッセ!」という掛け声と共に踊りながら歩きます。
八戸三社大祭(青森)
山車は全部で27台あり「八戸三社大祭の山車行事」と呼ばれ、重要無形民俗文化財に指定されています。
毎年約110万人の観光客が集まり大変な賑わいを見せます。
仙台七夕まつり(宮城)
東北の宮城県には、伝統的な神輿や盆踊りや縁日、七夕祭りなど昔懐かしいお祭りが揃います。
青森ねぶた、秋田竿燈と共に東北三大まつりの一つ「仙台七夕まつり」は毎年200万人以上が集まる大イベント。
仙台駅前から中央通り・一番町通りアーケード街まで美しく豪華な七夕飾りが並びます。
SENDAI 光のページェント(宮城)
仙台中心にある定禅寺通と青葉通のケヤキ並木に数十万のLEDを取り付けて点灯するお祭りです。
竿燈まつり(秋田)
秋田の「竿燈(かんとう)まつり」は青森ねぶた祭り・仙台七夕まつりと共に東北三大祭りの一つ。
真夏の病魔と邪気を追い払うために光の灯った提灯が夜の空に幻想的に染まります。
角館の桜まつり(秋田)
今上陛下のご誕生を記念して植樹された約2キロメートルにわたって続く桜並木は絶景です。
桜まつり期間中、天然記念物に指定されているシダレザクラはライトアップされ夜桜も楽しめます。
阿波おどり(徳島)
お盆の時期に徳島県で開催される「阿波おどり」は観客の間を踊り歩いていく独自のスタイル。
三味線や太鼓が加わって、老若男女が阿波踊り独特のリズムが生まれます。
踊りの指導をしてくれるので初めての方も気軽に参加できます。
一宇ふるさとまつり(徳島)
お盆休み中、帰省した人達が阿波踊りの演舞など懐かしく多彩なイベントを楽しむお祭りです。
貞ノ丞だんごの販売など地元の食べ物が揃った屋台も人気です。
よさこい祭り(高知)
50年以上の歴史を誇る「よさこい祭り」は毎年8月9~12日の4日間、高知市中心部で行われます。
決まった踊り方はなく「鳴子(なるこ)」という楽器に合わせれば振り付けは自由です。
着物姿のロック、サンバ、ヒップホップを踊るダンサー達も登場します。
絵金祭り(高知)
絵金の芝居絵屏風を商店街に飾り、地元商店街の発展を願って多くの催しが行われる賑やかな祭りです。
絵金祭りに飾られている芝居絵屏風23点は、高知県保護有形文化財に指定されました。
沖縄全島エイサーまつり(沖縄)
沖縄は、今でも旧暦や中国から影響を受けた神事や祭祀が残っています。
コザ運動公園の陸上競技場にて、多くの団体による沖縄の伝統演舞「エイサー」を鑑賞できます。
歌や三線に合わせた太鼓が響き渡り、夜は花火も打ち上がります。
那覇国際通り一万人のエイサー踊り隊(沖縄)
毎年8月の第1日曜日、那覇国際通りが歩行者天国になるエイサーのお祭りです。
伝統的なエイサーや現代にアレンジした踊りを1,000人以上がフォーマンスしながら練り歩きます。
名称:那覇国際通り一万人のエイサー踊り隊
住所:沖縄県那覇・国際通り
公式サイトURL:https://naha-kokusaidori.okinawa/eventinfo/eisa.html
まとめ
お祭りは多くの人で混み合いますので、動きやすい服装と足元で出かけましょう。
電車で訪れる場合は、帰りの切符も事前に用意しておくと便利です。
ぜひ、日本のお祭りで思い出を増やしてくださいね。