ミシュランの掲載を誇る絶品蕎麦(そば)や、ランキングで常に高評価を誇る人気店など、こだわり抜かれた美味しいお蕎麦が数多く揃っています!
どれもプロのグルメライターが実際に足を運び、厳選したおすすめの店ばかりです。
蕎麦(そば)とは?
「蕎麦の実」を挽いて作る「蕎麦粉」から生まれるのが「蕎麦」の麺。蕎麦作りには、蕎麦粉と水が不可欠ですが、つなぎとして小麦粉も頻繁に使われ、これらを絶妙なバランスで調和させて仕上げます。
蕎麦粉30%以上、小麦粉70%以下の割合でつくられる蕎麦は、特に「日本蕎麦」として親しまれています。
ちなみに、小麦粉と水だけで作るもう一つの日本の代表的な麺が「うどん」です。
うどんは小麦粉と水のみで仕上げられるため、蕎麦とは異なる風味と喉越しを楽しめます。
どちらも日本の食卓を彩る伝統的な麺料理であり、私たちの日常に馴染んでいる不可欠な存在として、今もなお愛されています。
東京には美味しい飲食店が数多く存在し、その中でも蕎麦屋は日本の伝統的な食文化を感じさせる場所の一つです。
蕎麦は、そば粉を主成分とし、その独特の風味と歯ごたえが特徴の日本の代表的な食べ物の一つです。
蕎麦(そば)の美味しいお店を見分けるコツ
蕎麦、それは手間暇かけて捏ね上げた蕎麦粉と水のシンプルな調和。
薄く伸ばし、細く切り、茹でた麺を、香り高い鰹節のだしに漬けこんだ、至極の一皿。
この単純なプロセスが、蕎麦の真価を引き立てるのです。技術と手仕事がこそ、味わいに深みをもたらします。
「そばがき」や「かいもづ」を提供するお店なら、ほぼ間違いなく美味しい一杯。
しかし、中でも行列ができる店や昼飯時に満席の店に足を運ぶと、蕎麦の真髄を感じることができるでしょう。
そこで味わう蕎麦は、ただの食事以上に、職人の心意気と風味豊かな一杯が交わる特別なひとときとなることでしょう。
また、蕎麦屋選びにおいて大切なのは、蕎麦の質だけでなく、その店自体の雰囲気やサービスも重要です。
良い蕎麦屋は、蕎麦を提供するだけでなく、その背後に潜む職人のこだわりや、店主の人柄まで感じさせてくれるもの。
ここでは、東京で素晴らしい蕎麦体験ができるお店を厳選してご紹介します。
蕎麦(そば)の歴史について
蕎麦の歴史は、日本の土地に根付いたもので、その起源は縄文時代にまで遡ります。
当初、蕎麦は今のような色とりどりの細長い麺ではなく、蕎麦粉を湯でこねて餅状にした「蕎麦がき」や「蕎麦もち」として楽しまれていました。
16世紀頃まで、蕎麦は麺としての形を見出すことはありませんでした。この頃から麺状の蕎麦が発展し、「蕎麦切り」と呼ばれる包丁で切るスタイルが定着しました。
しかし、蕎麦の原点である「蕎麦がき」や「蕎麦もち」は、蕎麦屋に足を運ぶと今でも味わえる、歴史的な食べ物となっています。
今や麺の形をした蕎麦は、何気ない日常の中で楽しまれていますが、その裏には古くから受け継がれてきた蕎麦の歴史と、職人たちのこだわりが息づいています。
当初は贅沢な食材ではなく、一般庶民の食卓に上ることが多かった蕎麦が、時を経て高級食材としての地位を確立しました。
都内にあるおすすめの蕎麦屋をご紹介
手打蕎麦 じゆうさん
練馬区と中野区の境界に佇む、「手打蕎麦 じゆうさん」。
かつては「十三間道路」と呼ばれた目白通りに位置し、ここでは一日限りの蕎麦が織りなす美味しさが堪能できます。
店内では、当日使用する分だけを店主が心を込めて石臼で挽いたそば粉が使われ、その日の蕎麦の風味や食感は、そば粉の状態によって繊細に変化します。
打ち水にはミネラルウォーターが使用され、茹で湯には貝殻の化石を加えた軟水が選ばれるなど、水の質にもこだわりが感じられます。
店を切り盛りする三代目店主の丹精込めた手打ち蕎麦は、その日限りの特別な出会いとして楽しむことができます。
住所 | 東京都中野区江原町3-1-4 |
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営業時間 |
水曜日~金曜日:11:30~14:30(L.O.14:00) 水曜日~金曜日:17:30~20:30(L.O.20:00) 土曜日:11:30~14:30(L.O.) 土曜日:17:30~20:00(L.O.) 日曜日:11:30~14:30(L.O.) |
定休日 | 月曜日、火曜日、祝日 |
連絡先 | 03-3951-3397 |
予算 |
昼:¥2,000~¥2,999 夜:¥5,000~¥5,999 |
席数 |
15席 ・カウンター3席 ・テーブル4×3卓 |
駐車場 | 無 |
土家(つちや)
江戸時代の趣を残す、東村山の隠れた名所。
そこはまるでタイムスリップしたかのような古民家で、美味しい蕎麦と上質な酒が、心ゆくまで楽しめる場所です。
特に注目すべきは、大将の繊細な技が光る蕎麦懐石。一口頬張れば、その奥深い味わいに心が引き込まれることでしょう。
この素晴らしいお店では、ただ美味しい蕎麦を食べるだけでなく、実直な大将と優しい奥様とのほっこりとした交流も楽しめます。
古き良き時代の趣が漂い、訪れる人々を穏やかな空気で包み込む、まさに特別な空間。
お江戸の風情を感じながら、心ゆくまで贅沢なひとときを過ごしてみてください。
住所 | 東京都東村山市野口町4-18-1 |
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営業時間 |
入店時間12:00〜14:30 入店時間18:00〜20:30 |
定休日 | 第一火曜日、水曜日(木曜日は夜のみの営業) |
連絡先 | 042-392-9457(完全予約制) |
予算 |
昼:¥8,000~¥9,999 夜:¥10,000~¥14,999 |
席数 |
8席 ・カウンター4席 ・テーブル4席(一卓) ・4名以上不可) |
玉笑(たまわらい)
神宮前に佇む蕎麦屋「玉笑」は、まさに人気の隠れ家的な場所。
心地よい雰囲気が漂うこの店は、おもてなしや会食に最適な空間です。
モチモチとした食感の蕎麦は、一口頬張ると広がる蕎麦の香りが特徴的。
その薄味で上品な味わいは、食べる人を優雅な気分に誘います。
何よりも、人通りのない隠れた立地が最高のポイント。
ここはまさに、非日常の空間でゆったりと時間を過ごせる、おもてなしにぴったりのお店です。
住所 | 東京都渋谷区神宮前5-23-3 |
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営業時間 | ・11:30~15:00 ・18:30~21:30 ・11:30~15:00 ・18:00~20:00(L.O) |
定休日 | 月曜日、火曜日、日曜日 |
連絡先 | 03-5485-0025 |
予算 |
昼:¥2,000~¥2,999 夜:¥5,000~¥5,999 |
席数 | 14席 |
駐車場 | 無 |
千寿 竹やぶ
千住大橋に佇む「千寿竹やぶ」は、香り高いモチモチの田舎蕎麦が自慢の名店。
蕎麦は程よく幅広に切られ、その独特な香りが鼻をくすぐります。
特にこの田舎蕎麦はモチモチとした食感があり、辛味大根との相性が抜群です。
喉ごしも良く、一口食べるとどんどん食べ進んでしまう魅力があります。
お店自体もお酒や肴が豊富で、飲んだ後のシメ蕎麦に最適な量と上品な味わいが揃っています。
ここはまさに、美味しい蕎麦とお酒が調和する至福の空間。
千住大橋エリアの隠れた宝物とも言えるでしょう。
住所 | 東京都足立区千住河原町7-12 |
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営業時間 |
・11:30~15:00(L.O.14:30) ・17:00~20:00(L.O.19:30) |
定休日 | 水曜日・第3木曜日・火曜日の夜営業 |
連絡先 | 03-3888-5897 |
予算 |
昼:¥3,000~¥3,999 夜:¥6,000 ~ ¥7,999 |
席数 |
22席 ・カウンター4席 ・テーブル10席 ・個室8席 |
駐車場 | 無 |
浅草じゅうろく
浅草の奥座敷、風情豊かな観音裏で贅沢な蕎麦前料理と手打ち蕎麦を楽しむなら、『浅草じゅうろく』がおすすめです。
この新進気鋭の蕎麦屋は、浅草の土地に根ざし、築地から仕入れる四季折々の食材を使った料理と、女将が手打ちする二八蕎麦を提供しています。
ここはまさに「蕎麦前」の新たな時代を切り拓くお店です。
住所 | 東京都台東区浅草4-37-8 小田井ビル 1F |
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営業時間 | ・18:00~22:00(蕎麦売り切れ仕舞い) ・日曜日営業 |
定休日 | 月曜日 |
連絡先 | 050-5600-9643 |
予算 |
昼:¥4,000 ~ ¥4,999 夜:¥10,000~¥14,999 |
席数 |
18席 ・カウンター8席 ・個室5人 2部屋 |
駐車場 | 無 |
利庵(としあん)
白金台で愛される老舗の蕎麦屋。
こちらの鴨せいろは、まさに絶品。
鴨肉とつゆが見事に調和し、その完成度は高く、一度味わえば虜になること間違いありません。
特におすすめなのが、鰹の風味が効いた辛口の汁。かえしの出汁が主張しすぎず、絶妙なバランスを魅せています。
挽きたての麺は心地よいコシがあり、一口頬張るときりりとした端正な味わいが口いっぱいに広がります。
ここで味わう蕎麦は、まさに職人技の結晶。鴨汁の奥深い味わいと、繊細な蕎麦が織りなす贅沢なひとときを、ぜひ楽しんでみてください。
住所 | 東京都港区白金台5-17-2 |
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営業時間 | ・11:30~19:00 |
定休日 | 月曜日、火曜日 |
連絡先 | 03-3444-1741 |
予算 |
昼:¥2,000~¥2,999 夜:¥3,000~¥3,999 |
席数 |
13席 ・4人掛けテーブル×4 ・大テーブル×1(8人がけ) |
駐車場 | 無 |
板蕎麦 香り家(いたそばかおりや)
恵比寿駅東口の階段を降りた先に広がる、木を基調とした内装のそば屋。
大人の雰囲気漂う洒落たお店で、夜遅くまで営業しているので、夜のひとときにお蕎麦を楽しむ人々も多く見受けられます。
蕎麦は全体的に太めの打ち方が特徴で、好みに合わせて細打ちも選べるのが嬉しいポイント。コシもしっかりとしていて、一口食べれば満足感たっぷり。
美味しいお蕎麦と、おかわり自由の炊き込みご飯が付いたランチは、なんと¥1000とお値段も良心的。
木の温もりを感じながら、ゆったりとしたランチタイムを過ごすのに最適なお店です。
住所 | 東京都渋谷区恵比寿4-3-10 中出センチュリーパーク1F |
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営業時間 | 17:00~23:00(L.O.22:15) |
定休日 | 火曜日 |
連絡先 | 03-3449-8498 |
予算 |
昼:¥2,000~¥2,999 夜:¥1,000~¥1,999 |
席数 | 28席 ・14人掛けテーブル1卓 ・8人掛けテーブル1卓 ・4人掛けテーブル1卓 ・2人掛けテーブル1卓 |
駐車場 | 無 |
green glass(グリーングラス)
静岡の名物料理やおでんが意外なほど人気を博す、まさかのお蕎麦屋さん。
中井に佇むこの名店では、遠方から足を運ぶ人々もいるほど、独自の味わいに魅了されています。
自慢の手打ち蕎麦は、手間を惜しまず作り上げられ、その独特ののどごしはまさに食通たちもうなるクオリティ。
ここで味わう蕎麦は、一度食べたら忘れられない美味しさが広がっています。
また、静岡酒のバリエーションは都内でも一際充実しており、明るいうちから蕎麦を肴に一杯楽しむことができるのが、大人たちの間で人気の理由。静岡の味覚が織りなす、意外性と贅沢さを感じさせるお店です。
住所 | 東京都新宿区上落合3-28-9 |
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営業時間 | ・12:00~14:00 ・18:00~21:00 |
定休日 | 日曜日、月曜日、祝日不定 |
連絡先 | 03-6908-9259 |
予算 |
昼:¥1,000~¥1,999 夜:¥8,000~¥9,999 |
席数 | 10席 |
駐車場 | 無 |
蕎麦おさめ
古民家をリノベーションした、静かで落ち着いた雰囲気の中で、こだわりの蕎麦をゆっくりと楽しむ
当店では、在来種の蕎麦にこだわり、各産地の蕎麦の実が最も美味しい時期を厳選しています。
そして、その日に使う分だけ、自家製で丹念に粉にしています。
在来種の蕎麦は他の品種と交雑せず、地元で昔から栽培されてきた小粒で濃厚な味わいと香りが特徴の希少なものです。
ぜひ、その贅沢な味わいをご賞味ください。
住所 | 東京都新宿区下落合3-21-5 |
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営業時間 |
・11:30~14:30(L.O.14:00) ・17:30~21:00(L.O.20:00) |
定休日 | 月曜日、火曜日 |
連絡先 | 03-6908-2362 |
予算 |
昼:¥5,000~¥5,999 夜:¥5,000~¥5,999 |
席数 | 20席(テーブル20席) |
駐車場 | 無 |
まとめ
東京の蕎麦屋は、伝統と革新が見事に融合した素晴らしい場所が数多く存在します。
手打ち蕎麦の風味や、職人のこだわりを感じながら、心地よいひとときを楽しむことができます。
また、各店舗の個性ある雰囲気やサービスも魅力の一つ。
都会の喧騒から離れ、日本の美食文化を堪能するなら、東京の蕎麦屋巡りは最適なプランの一つと言えるでしょう。