青い海にゆったりとした時間が流れ、一年を通して暖かい気候の沖縄。
一度は沖縄に移住してみたいと考えたことがある人も多いのではないでしょうか?
リゾート地として有名な沖縄ですが、移住となると大変なことも出てきます。
今回は沖縄に移住したいと考えている方に向けて、沖縄の生活事情や費用、仕事などについて詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
沖縄移住って実際どうなの?
豊かな自然に繁華街もある沖縄ですが、都会の喧騒から離れゆっくり暮らしたいと移住を考える人がたくさんいます。
実際のところ、移住した人の半分が3年以内に移住を断念するというような思っていたよりも厳しい現実があるそうです。
沖縄に移住した人の声を聞いてみると、豊かな自然に囲まれゆったりとした時間のなかで生活できるのが何より大きなメリットですが、デメリットもいくつかあります。
特に金銭面・仕事面の影響が大きく本土と沖縄での賃金差があるため、移住後は収入が以前よりも低くなったという方も多いです。
リモートワークで仕事は変わらずに沖縄へ移住する場合でなければ、しっかりと仕事探しと資金の準備をして移住することをおすすめします。
また、思っていたよりも買い物や娯楽などの選択肢が少なく「不便だと感じてしまった…」という方もいます。
観光で滞在するのと、生活するのとでは見え方が違ってくるため、しっかりと準備をしてないと「こんなはずでは!」とがっかりしてしまうことも。
特に沖縄は本土とは違う気候に物価、時間の流れということもあり移住するためには、それなりの覚悟が必要になるでしょう。
そのため、メリットとデメリットを比較して、自分にあった生活ができるのかしっかりと検討することが大切です。
沖縄移住を計画する前に考えておきたいこと
沖縄に移住する前には、その土地の物価や交通手段などをリサーチしておくことが大切です。
行ってみてから「不便で困った!」とならないように、いくつかご紹介します。
生活
物価
物価としては、本土で生産されているものは沖縄への空輸代がかかるために、若干高めの設定になっています。
沖縄は物価が安いというイメージを持っている人が意外と多いので、この結果にびっくりした人もいるのではないでしょうか?
特に沖縄では育てられない作物(寒い場所で育つもの)は高くなりがちです。
もちろん沖縄で生産されているものは、安めの設定になっています。
外食などは本土とほぼ同じぐらいの金額です。
家賃
沖縄の家賃相場はだいたい5万円前後です。
一部の地域では、これよりも高くなることがありますが、一般的な都市部に比べると安いです。
沖縄のど真ん中である那覇市でも、1Kで4万円程度、2DK、2LDKだと4万~6万円程になります。
交通の便もよく、東京などに比べるとコスパ面でもバッチリです。
交通手段
沖縄での交通手段は「車」「バス」「モノレール」の3つになります。
<車>
沖縄は車社会です。
マイカーを持っている人がほとんどで、車で移動するのが当たり前なので沖縄移住を考えている方は運転免許が必須といっても過言ではないです。
そのため中心部などは、朝と夕方ごとに渋滞が起きやすいので車通勤をしようとしている人は時間に余裕を持つ必要があります。
<バス>
沖縄にはバスもありますが、都内のように本数が多いわけでなく、また台風の際には運休になりますので、バスだけを頼りにするのは難しいかもしれません。
<モノレール>
那覇市内にはモノレールが通っているので、国際通りやショッピングモールに行く場合はとても便利です。
ただし、モノレールが通っているのは一部になりますので、那覇市内に住んでいない限りは全てをモノレールで完結するのは難しいと思います。
仕事
沖縄に移住した場合、仕事の仕方はさまざまになると思います。
今までの仕事をそのままリモートワークにする人や、沖縄で新しく仕事を見つける人。
ここでは、沖縄の求人情報についてお話しします。
求人
沖縄で企業への就職を考えている場合は、他の都市部と比べて選択肢は少ないのが現状です。
また東京などに比べると賃金差もあるために、移住前よりも所得が減ってしまうこともあります。
また、沖縄ならではの仕事(ダイビングインストラクターや観光業など)につきたいという方はシーズンオフの際には仕事が減ってしまうため、1本でやっていくのは難しく副業をしているという方が多いです。
沖縄で仕事を見つける場合には、求人サイトや知人の紹介をしっかりと利用してみましょう。
グッド・フェローズ:https://www.e-goodfellows.com/
ジョブオファー:https://okinawa.job-offer.jp/
琉球人:http://www.ryukyujin.net/
沖縄移住のメリットとデメリットは
移住を考えている時は新しい場所のメリットばかりに気が向きがちになります。
いざ移住した後に後悔しないためにも沖縄移住のメリットとデメリットについてしっかりと理解しておきましょう。
メリット
■豊かな自然でリゾート気分を味わえる
沖縄の一番のメリットは、豊かな自然の中で生活できることではないでしょうか?
少し足を伸ばせば青い海やマングローブ、船に乗って離島に行くこともできます。
マリンスポーツや自然が大好きな人にとっては天国のような場所でしょう。
■ゆったりマイペースに生活ができる
沖縄移住をする人の中には、東京などの大都会で消耗してしまったという人が癒しを求めて移住する方もいます。
沖縄では、約束の時間はあってもマイペースに集まる「ウチナータイム」という独特の時間感覚があります。
時間に終われずに、ゆったりと自然に癒されながら生活したいという方にはピッタリでしょう。
■一年中暖かい
沖縄の年間平均気温は23℃程度と1年通じて温かいのが特徴です。
真冬でも10℃を切る日は少なく、寒いのが苦手という人にとっては快適な場所でしょう。
■花粉症しらず
こちらは意外と思われる方が多いかもしれませんが、沖縄は花粉症の原因でもあるスギやヒノキの木が少なく、花粉もほとんど飛びません。
そのため、重度の花粉症に悩まれているという方は沖縄にいくと、改善されたという方がとても多いです。
デメリット
■就職先や交通機関の選択肢が少ない
これは、一般的に都市部に比べるとになりますが、東京などに比べると就職先や公共交通機関が限られてしまいます。
車を持っていない方は仕事が見つかったけど「通勤がしにくい!」ということにならないように、しっかりと交通事情はリサーチしておきましょう。
■台風がくる
沖縄の台風はたびたびテレビのニュースになっているので、知っている方も多いですが沖縄は台風の影響を受けやすく、毎年台風対策が必要になります。
地域によっては台風断水が生じやすく、浴槽に水を溜めるなどの対策をする必要があります。
また、停電に備えて、懐中電灯や充電器の用意もしておかないといけません。
移住したばかりの方は、台風対策が十分でなくひどい目にあうこともありますので、ご近所さんと協力してしっかりと対策を練りましょう。
■虫が多い
暖かく自然が豊富なために虫が多いです。
それも本土では見たこともないような虫がたくさんいます。
虫が苦手な方は一目見ただけで悲鳴をあげそうなサイズのものなど、虫とは切っても切れない関係になりますので、早めに慣れてしまうことが大切です。
■交通渋滞に悩まされる
沖縄は車社会なので、交通渋滞に悩まされることが多いそうです。
特に中心部である那覇市では、東京に住んでいた人もびっくりの交通渋滞が起きるそう。
車で通勤を考えている人は、交通事情をしっかりリサーチしましょう。
沖縄移住にかかる費用は?
沖縄に移住する具体的な費用についてお話ししていきます。
以下がざっくりですが、単身の方が移住にかかる費用の内訳です。
引越し代:約20万円
飛行機代:約1万5000円
初期費用:25万
生活費約:10〜15万
生活用具(家電、家具など):約20〜30万
このように、移住にかかる費用は最低でも100万円は必要になってきます。
これは単身の方になりますので、家族の方はこれの倍以上は用意する必要があります。
移住した後に家賃が払えないなんてことがないように最低でも3ヶ月分は余裕を持って準備しておきましょう。
また引っ越しをする際には新生活が始まる3月から4月を避けると、比較的費用を安く抑えることができます。
沖縄移住する際に注意する点
沖縄に移住をすると決めた際に、移住をしてから仕事を決めようと考えている方は移住をする前に仕事を見つけることをおすすめします。
実際に移住してから仕事が見つからないとなると、金銭面でも精神的にも大きなストレスがかかってきます。
移住前に仕事を探し、収入基盤をしっかりと確保しましょう。
そして、沖縄生活=リゾートライフという考えを改め、デメリットの面をしっかりと理解して移住にのぞみましょう。
実際に暮らしてみてから、こんなはずではなかったと後悔して移住を辞めてしまう方も少なくありません。
特に本土とは大きく異なる部分もたくさんありますので、まずは移住前に短期間暮らしてみるのもおすすめです。
また、自然に癒されたい!と、都会生活からいきなり田舎暮らしを求めてしまうのも注意が必要です。
特に沖縄の田舎は、本土にはいない生き物や台風の影響など、初心者には厳しい環境です。
不便なこともたくさんありますので、いきなり田舎に暮らすのではなく、まずは便利に生活ができる場所から始めることをおすすめします。
まとめ
今回は沖縄移住についてお話ししました。
リゾート地のイメージが強い沖縄ですが、実際に生活するとなるとメリットとデメリットの面の両方があります。
特に移住を考えている時にはいいところばかりに目がいきがちで、デメリットのことまで気がいかないこともあるかと思います。
移住後にこんなはずでは!とならないためにも、事前にしっかりとリサーチ、準備して移住計画を進めていきましょう。