九州地方に位置する長崎県は、日本ながら幕末の異国情緒漂う独特の雰囲気があります。
鎖国時代、唯一海外に通じていた長崎県は多国籍な文化が息づいた町並みが魅力です。
今回は、長崎県の定番観光スポット、街歩きやグルメなどをご紹介しましょう。
長崎の場所
長崎県は九州地方の北西に位置し、長崎県の県庁所在地である長崎市は長崎県の中部に位置します。
古くから外国への玄関口として発展し、東洋・西洋・の文化を併せ持つ港湾都市として知られています。
また、長崎市は第二次世界大戦で原爆投下を受けた場所として広島と共に名を知られている都市です。
長崎観光で絶対に訪れるべき観光地8選
長崎の町並みは貿易商グラバーの住宅や洋風建築など、西洋の建築物が多く見られます。
キリシタンによって建てられた大浦天主堂、浦上天主堂など、歴史的建造物は必見。
全国的に名高い雲仙温泉は温泉保養地でゆっくりと過ごすのも良いでしょう。
ここからは、長崎観光でおすすめの観光地を見ていきましょう。
①ハウステンボス
日本最大規模のテーマパークとして知られる「ハウステンボス」はオランダ語で「森の家」という意味です。
約152万平方メートルの広大な庭園には、美しい花々が一年中咲き誇り、お城や樹木は美しい光に照らされています。
17世紀のオランダの街並みが再現されたウォーターフロントには、アミューズメント施設、レストラン、ショップが並びます。
日が暮れた夜にはイルミネーションが輝き、昼間とは違った雰囲気を楽しめます。
②長崎原爆資料館・平和公園
広島原爆投下から3日後、1945年8月9日午前11時2分、長崎市内の浦上地域上空で原子爆弾が投下されました。
「長崎原爆資料館」は原爆の脅威と平和の尊さを体感できる施設です。
長崎県で命を落とした約15万人の被爆の惨状、核兵器開発の歴史、原爆が投下されるに至った経過を知ることができます。
原爆落下中心地に位置する「平和公園」では、毎年原爆が投下された8月9日に、毎年平和祈念式典が行なわれ、世界に向けて平和宣言を発信しています。
③稲佐山(夜景)
長崎市稲佐山の夜景は神戸市(摩耶山)、函館市(函館山)と並び、「日本三大夜景」の一つに選定されています。
稲佐山は標高333メートル、山頂へは長崎ロープウェイで手軽に登ることが可能です。
展望塔には約6000個のLEDが埋め込まれ、ロマンチックな1,000万ドルの夜景を一望できます。
晴れた日の昼間の眺望も素晴らしく、ゴンドラのロープウェイで山頂へ登るハイキングコースも人気です。
④グラバー園
1974年に開園した「グラバー園」は世代を問わず愛されている長崎を代表する観光地の一つです。
「グラバー園」は長崎市大浦天主堂の横、長崎港を見下す南山手にあり、広さは30,000平方メートル。
イギリス人商人グラバー、リンガー、オルトの旧邸、洋風建築物、長崎伝統芸能館などの資料館が建ち並びます。
幕末の異国情緒を感じられる園内には散策コースがあり、車椅子も移動しやすいバリアフリー仕様です。
⑤九十九島パールシーリゾート
「九十九島パールシーリゾート」は西海国立公園九十九島(くじゅうくしま)にある海のリゾートパークです。
九十九島の魅力を体感できる九十九島水族館海きらら、遊覧船で九十九島を巡る絶景クルージングは要チェック。
マリンレジャーはヨットセーリング、シーカヤックで楽しむ海の散歩は子供達にも大人気。
佐世保名物「九十九島かき」のグルメイベントなど季節に合わせた祭り・イベントも開催します。
⑥軍艦島
軍艦島は長崎港の南西20kmに位置する旧海底炭田の島です。
軍艦島は石炭採掘で栄えていましたが、今は廃墟と化した小さな海底炭坑の島です。
高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶ外観が軍艦「土佐」に似ているため「軍艦島」と呼ばれるようになりました。
2015年7月、世界遺産に登録されてから歴史的な背景を一目見ようと多くの観光客が訪れています。
異国情緒ただよう街並みと世界新三大夜景を堪能できる軍艦島に上陸するクルーズが人気です。
⑦雲仙普賢岳
「雲仙普賢岳」は江戸時代にはキリシタン殉教の拷問が行われた舞台としても知られています。
日本一新しい山「平成新山」を見ることができ、秋の紅葉の時期の風景は実に見事です。
雲仙の古湯と新湯の間の白い土に覆われた「雲仙地獄」は硫黄の匂いに包まれた温泉街です。
雲仙地獄の噴気孔からは白い蒸気が湧き上がり、地獄の熱で作られた「温泉たまご」も味わいましょう。
⑧眼鏡橋
中島川にかかる「眼鏡橋」は国の重要文化財に指定されている日本最古のアーチ型石橋です。
1634年、興福寺の黙子如定禅師が架設した眼鏡橋は、「日本橋」「錦帯橋」と並ぶ日本三名橋の一つに数えられています。
川面に映った影が円を描き「メガネ」に見えるため「眼鏡橋」と呼ばれるようになりました。
眼鏡橋にあるハートストーンは恋愛成就のパワースポットとして人気を集めています。
長崎観光中の移動方法
長崎市内で観光をする際の移動手段はバスや路面電車があります。
長崎市は坂道が多いため、長崎市内を観光する時には路面電車を利用すると便利です。
路面電車の運賃は大人130円、子ども70円の一律料金です。電車を降りる時に支払います。(全国ICカード対応可能)
路面電車が乗り放題は1日500円です。
長崎駅に到着したら観光案内所に立ち寄って、市内の観光マップや路面電車の路線図を無料でもらいましょう。
長崎観光の街歩きの楽しみ方
長崎市の街歩きは路面電車「めがね橋」電停から徒歩すぐの眼鏡橋周辺のお散歩がおすすめ。
日本三大中華街の一つ「長崎新地中華街」では老舗の中華料理店で長崎名物「ちゃんぽん」を味わい、お土産探しにブラブラしましょう。
夕方からは長崎を代表する夜景スポット・稲佐山へ出掛けてみましょう。
展望台へはロープウェイで登り、寒い夜でも室内から絶景の夜景をガラス越しに見ることもできます。
長崎観光のアクティビティの選び方
長崎県佐世保市の九十九島パールシーリゾートでは長崎で自然を感じる様々なアクティビティを体験できます。
初心者でも気軽に楽しめるヨットセーリング、乗馬体験、シーカヤック、スリル満点のジッブラインなど家族揃って楽しめます。
マリーナ内の穏やかな海上を散歩するシーカヤック体験は予約なしで気軽に参加できます。
長崎観光の食事の選び方
長崎名物といえば、格別な雰囲気が漂う中華街で食べる「ちゃんぽん」や「皿うどん」が有名です。
本場のちゃんぽんは若干甘めの味付けとなっており、鶏と豚ベースのスープには、海鮮や野菜とのうまみが凝縮されています。
プリプリのエビのすり身をパンに挟んで揚げたご当地グルメ「ハトシ」は食べ歩きにおすすめの一品。
▶【長崎グルメ】長崎観光で絶対に食べたいご当地グルメ7選!【おすすめのレストラン】
長崎観光のお土産の買い方
路面電車「新地中華街」電停から近くにある中華街は食事どころの他にも、お土産探しの散策も楽しいです。
ほんのり甘くおいしい健康茶「びわ茶」は美肌に気を使う女性へのお土産におすすめ。
長崎カステラは形がキュートな「桃カステラ」、半世紀の歴史があるサックリ軽い食感の「クルス」の人気が急上昇中です。
長崎観光のシーズンならではの楽しみ方
九州の西北端に位置する長崎は、年間を通して寒暖差が少なく、温暖な気候です。
梅雨時期である6月から8月にかけては雨が多くなり降水量が多くなる時期です。
ハウステンボスでは毎年2月中旬〜4月中旬まで、チューリップ祭が行われます。
長崎では秋には山間部では美しい紅葉が見られ、美しい景色を堪能できるおすすめの時期です。
毎年10月7日〜9日は長崎の伝統芸能「長崎くんち」が行われ、異国と日本の踊りが融合した豪華絢爛な祭礼を楽しめます。
中国の旧正月を祝う行事「春節祭」を起源とする「長崎ランタンフェスティバル」は毎年2月に開催される冬恒例イベントです。
約1万5000個のランタンが街中に飾られます。
まとめ
長崎の教会とキリスト教関連遺産はユネスコの世界文化遺産にも登録され、注目度が高い長崎。
長崎県には異国情緒溢れる歴史的建物が食文化が数多くあります。
長崎らしい街歩きをして、魅力を発見してみてください。