2024年3月に北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸され、今もっとも注目を集めている観光地の一つが「福井県」です。
「恐竜」「絶景」「歴史」「美食」と、多彩な魅力が凝縮されている福井。
本記事では、初めて福井を訪れる方が、その魅力を余すことなく体験できるよう、最新情報に基づいた完全ガイドをお届けします。
福井の場所
北陸新幹線でアクセスが向上した「嶺北」と「嶺南」
福井県は、日本海に面した北陸地方の南西部に位置しています。
地形は大きく2つのエリアに分けられます。
県庁所在地の福井市や恐竜博物館がある北側の「嶺北(れいほく)」エリアと、若狭湾の美しい海と湖が広がる南側の「嶺南(れいなん)」エリアです。
かつては「少し遠い」イメージがあった福井ですが、北陸新幹線の延伸により、東京駅からは乗り換えなしで最短約2時間50分で到着できるようになりました。
関西・中京圏からも意外と近い立地条件
実は、福井は関西や中京圏からも非常にアクセスが良いのが特徴です。
大阪・京都からは特急「サンダーバード」、名古屋からは特急「しらさぎ」を利用し、敦賀駅で新幹線に乗り換えることで、1時間半〜2時間程度でアクセス可能です。
このアクセスの良さが、週末の気軽な旅行先として選ばれる理由の一つになっています。
福井観光で絶対に訪れるべき観光地5選
各旅行サイトのランキングで常に上位を独占する、福井が世界に誇る名所を厳選しました。
世界三大恐竜博物館の一つ「福井県立恐竜博物館」

福井県立恐竜博物館は、その圧倒的なスケールと展示内容から「世界三大恐竜博物館」の一つに数えられる、まさに国内最大級の恐竜の聖地です。
銀色に輝く巨大な卵型のドームは、一歩足を踏み入れれば現代から切り離された「太古の世界へのゲート」となっており、訪れる人を数億年前の地球へと誘います。
広大な館内は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」という3つのエリアで構成され、50体もの恐竜全身骨格が立ち並ぶ光景はまさに圧巻です。
数千点に及ぶ貴重な化石や巨大ジオラマが並ぶなか、特に人気を集めるのが、まるで生きているかのように咆哮し、動き回るティラノサウルスのロボットです。
さらに、最新のCG技術を駆使したシアターや、視界いっぱいに広がるダイノシアターが、五感を刺激する臨場感あふれる体験を届けてくれます。
また、ここは単に鑑賞するだけの場所ではありません。
研究員が実際に化石を取り出す「クリーニング作業」を間近で見学できたり、自らの手で発掘に挑戦できたりと、知的好奇心を刺激する体験プログラムが非常に充実しています。
大人も子供も研究員のような気分で、歴史的な発見の瞬間に立ち会うワクワク感を味わえるのがこの施設の醍醐味です。
建物そのものも一見の価値があり、展示を妨げないように設計された無柱構造の広大な空間は、建築美としても高く評価されています。
日本が世界に誇るこの博物館は、今や全国からファンが訪れる大人気スポットです。
スムーズに入館して歴史の旅を心ゆくまで楽しむためにも、お出かけの際は公式サイトでの事前予約を忘れずにチェックしてみてください。
自然が造り出した圧倒的スケールの絶壁「東尋坊」

坂井市が誇る「東尋坊」は、サスペンスドラマのクライマックスシーンでもおなじみの、スリルと絶景が共演する名所です。
約1kmにわたって続く巨大な岩の柱(柱状節理)は、世界でもわずか3箇所しか見られないほど希少なもので、「世界三大奇勝」の一つや国の天然記念物にも指定されています。
断崖絶壁の淵に立てば、足がすくむほどの迫力を肌で感じられますが、その魅力はスリルだけではありません。
ここは「日本の夕陽百選」にも選ばれた絶好のフォトスポット。
水平線に太陽が沈む瞬間、運が良ければ数秒間だけ緑色に輝く「グリーンフラッシュ」という神秘的な現象に出会えることもあります。
さらに、崖の上からの景色だけでなく、遊覧船に乗って海上から見上げる巨大な岩壁や、タワーからの空中散歩など、楽しみ方も多種多様。
自然が造り上げた圧倒的な造形美を、ぜひ様々な角度から堪能してみてください。
ミシュランも認めた禅の聖地「大本山 永平寺」

1244年に道元禅師によって開かれた永平寺は、深い山々に抱かれた、日本を代表する禅の修行道場です。
広大な境内には70余りの建物が静かに佇んでおり、中でも「七堂伽藍」と呼ばれる7つのお堂は、僧侶たちが日々心身を磨く最も神聖な場所として大切に守られています。
ここは単なる観光地ではなく、今この瞬間も多くの修行僧が厳しい規律の中で生活を送る「生きた修行の場」です。
凛とした空気が漂う回廊を歩けば、その静謐な雰囲気に自然と心が洗われるはず。
歴史ある建築の美しさとともに、背筋が伸びるような禅の世界観を肌で感じてみてください。
絶景テラスから眺める五色の湖「三方五湖」

美浜町と若狭町にまたがる三方五湖(みかたごこ)は、5つの湖がそれぞれ異なる水質や水深を持つ、世界的にも珍しい景勝地です。
その日の光や条件によって、すべての湖が濃さの違う青色に見えることから「五色の湖」と呼ばれています。
この神秘的なコントラストを楽しむなら、全長11.2kmのドライブコース「レインボーライン」がおすすめ。
山頂公園からは、パッチワークのような五湖の青と、日本海のダイナミックな景色を一望できます。
ラムサール条約にも登録された豊かな自然と、古くから続く漁業文化が息づくこの場所で、福井ならではの鮮やかな色彩をぜひ堪能してください。
戦国時代の町並みを完全再現「一乗谷朝倉氏遺跡」

福井市街から南東へ約10キロ。山に囲まれた一乗谷には、かつて戦国大名・朝倉氏が5代100年にわたって築き上げた巨大な城下町が眠っています。
ここは、武家屋敷や寺院、町屋だけでなく、当時の道路までもがほぼ完全な姿で発掘された、全国的にも極めて珍しい場所です。
その歴史的価値は高く、国の「特別史跡」「特別名勝」「重要文化財」という3つの称号を併せ持つ、まさに日本を代表する一級品の遺跡。
復原された町並みに足を踏み入れれば、当時の人々の息遣いが聞こえてくるような、圧倒的なリアリティに包まれます。
戦国時代の繁栄と、その後の静寂を同時に感じられるこの地で、日常を忘れて歴史のロマンに浸ってみてはいかがでしょうか。
福井観光中の移動方法
自由度の高い「レンタカー」での周遊がベスト
福井の観光地は、海沿いや山間部に点在しているため、もっとも効率よく回れるのはレンタカーです。
特に「恐竜博物館」と「東尋坊」を1日で巡りたい場合や、嶺南エリアまで足を延ばす場合は、車移動がもっともスムーズです。
福井駅周辺には多くのレンタカー会社があり、新幹線を降りてすぐに出発できます。
ローカル列車の旅を楽しむ「えちぜん鉄道」
車の運転をしない方には、「えちぜん鉄道」がおすすめです。
福井駅から勝山(恐竜博物館方面)や三国港(東尋坊方面)へ向かうローカル線で、車内にはアテンダントさんが乗務し、沿線の案内をしてくれることも。
のんびりとした田園風景を眺めながらの移動は、旅情を誘います。
主要スポットを繋ぐ観光バスと二次交通
福井駅から永平寺や一乗谷までは直行のバスが運行されており、公共交通機関だけでも主要なスポットは巡ることが可能です。
また、二次交通としてシェアサイクルや定額タクシーの導入も進んでおり、目的地を絞れば車なしでも十分に楽しむことができます。
福井観光の街歩きの楽しみ方
福井駅周辺で楽しむ「恐竜フォトスポット巡り」
福井駅に降り立ったら、まず楽しみたいのが「恐竜との遭遇」です。
駅前広場には巨大な動く恐竜モニュメントがあり、鳴き声を上げながら動く姿に驚かされます。
駅舎の壁面にも巨大な恐竜のイラストが描かれ、駅全体が恐竜のテーマパークのようです。
ベンチに座っている「恐竜博士」と並んで写真を撮るのが定番です。
三国港エリアでレトロな港町の風情に浸る
東尋坊に近い三国エリアは、かつて北前船の寄港地として栄えた歴史ある街です。
豪商の蔵を改装したカフェやギャラリーが並び、散策には最適。
旧岸名家などの古い建物を見学したり、地元で人気の「三国バーガー」を頬張ったりしながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
「鯖街道」の面影を残す小浜の古い町並み
嶺南エリアの小浜市は、古くから京の都へ海産物を運ぶ「鯖街道」の起点として栄えました。
特に「三丁町(さんちょうまち)」と呼ばれるエリアには、かつての茶屋町の面影が残る風情ある町家が立ち並び、静かな街歩きを楽しみたい大人にぴったりのスポットです。
福井観光のアクティビティの選び方

子供から大人まで夢中になれる「化石発掘体験」
福井ならではのアクティビティといえば、本物の化石発掘です。
恐竜博物館のすぐそばにある「どきどき恐竜発掘ランド」では、実際に白亜紀の地層から持ってきた岩石を叩いて化石を探すことができます。運が良ければ、恐竜の歯や骨の化石が見つかることも!
越前和紙や越前漆器などの「伝統工芸体験」
福井は伝統工芸の宝庫です。
「越前和紙の里」での紙漉き体験や、越前打刃物の工房見学、若狭塗箸の研ぎ出し体験など、職人の技を身近に感じられるアクティビティが充実しています。
自分で作った作品は、旅の最高のお土産になります。
若狭湾の美しさを体感する「海上アクティビティ」
嶺南の美しい海を楽しむなら、カヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)がおすすめ。
特に若狭湾の透明度は高く、水上から海底を覗き込んだり、岩場をすり抜けたりする体験は非日常感に溢れています。「青の洞窟」と呼ばれるスポットを巡るツアーも人気です。
福井観光の食事の選び方

冬の訪れを告げる味覚の王者「越前ガニ」
11月〜3月限定の贅沢といえば「越前ガニ」です。
黄色いタグは品質と信頼の証。
茹でたての熱々をいただくのはもちろん、カニ刺し、カニ鍋、そして濃厚な味噌と日本酒を合わせる甲羅酒は、福井観光の究極の目的とも言えます。
福井県民が愛する「越前おろしそば」と「ソースカツ丼」
福井の日常的な「美食」の二大巨頭が、越前おろしそばとソースカツ丼です。
たっぷりの大根おろしでいただく「おろしそば」は、健康食としても注目されています。
ウスターソースベースの秘伝のタレにくぐらせた「ソースカツ丼」は、ボリューム満点ながらも、その酸味で意外とさっぱり食べられます。
この2つを同時に楽しめる「福井セット」を用意している店も多いです。
焼き鯖やへしこなど「日本海の豊かな海の幸」
若狭地方で特に愛されるのが「鯖(さば)」料理。
香ばしく焼き上げた「焼き鯖」や、鯖を糠に漬け込んで発酵させた「へしこ」は、ご飯のお供にもお酒のアテにも最適です。
また、越前港や敦賀港で揚がる新鮮な地魚をふんだんに使った海鮮丼も外せません。
福井観光のお土産の買い方

絹のような口どけが魅力の定番菓子「羽二重餅」
福井土産の王道といえば「羽二重餅(はぶたえもち)」です。
織物の「羽二重」にちなんで名付けられたこの菓子は、驚くほど滑らかで柔らかい食感が特徴。
最近では、羽二重餅で餡やフルーツを包んだものや、洋風にアレンジされたバターサンドなども人気を集めています。
銘酒ぞろい!福井の豊かな水が育む「地酒」
福井は知る人ぞ知る日本酒の名産地です。「黒龍」「一本義」「常山」など、全国的に評価の高い蔵元が点在しています。
福井産の酒米と清らかな水で仕込まれたお酒は、キレがありつつもお米の旨味がしっかりと感じられ、福井の食材との相性も抜群です。
旅の思い出を日常に「若狭塗箸」と「越前焼」
形に残るお土産なら、伝統工芸品がおすすめ。
国内の塗り箸生産量トップを誇る「若狭塗箸」は、デザインも豊富で普段使いにも最適です。
また、素朴で力強い風合いの「越前焼」の器は、食卓に福井の温もりを運んでくれます。
福井観光のシーズンならではの楽しみ方
春:足羽川の桜並木と歴史あるお城の風景
春の福井は、ピンク色に染まります。
福井市を流れる足羽川(あすわがわ)の堤防沿いには約2kmにわたる桜並木があり、満開の時期には壮大な「桜のトンネル」が出現します。
日本さくら名所100選にも数えられ、多くの人で賑わいます。
夏:透明度抜群の「水晶浜」で海水浴を満喫
夏の主役は嶺南の海です。
中でも美浜町の「水晶浜」は、その名の通り水晶のような透明度と白い砂浜が美しく、北陸のハワイとも称されます。
夕暮れ時の水平線に沈む夕日は、言葉を失うほどの絶景です。
秋:紅葉に彩られる「九頭竜湖」の絶景ドライブ
秋になると、山々が鮮やかに色づきます。
九頭竜湖(くずりゅうこ)にかかる大きな吊り橋と紅葉のコントラストは、福井屈指のドライブコース。
また、勝山市にある「平泉寺白山神社」の苔の緑と紅葉のコントラストも神秘的です。
冬:雪景色の中で楽しむ温泉と贅沢グルメ
冬の福井は、しんしんと降る雪が美しい季節。
あわら温泉で雪見風呂を楽しみながら、越前ガニを堪能するのは、まさに冬の福井観光の醍醐味。
こたつで食べるのが福井流という「水ようかん」も、冬ならではの楽しみです。
まとめ
福井観光を最大限に楽しむためのポイント
福井県は、一度の旅行ではすべてを回りきれないほどの奥深さがあります。
| エリア | スポット名 | 魅力・見どころ | 市町村 |
|---|---|---|---|
|
嶺北 (恐竜・絶景) |
福井県立 恐竜博物館 |
世界三大恐竜博物館の一つ。全身骨格や動くロボットは迫力満点。 | 勝山市 |
| 東尋坊 | 国の天然記念物。約1km続く断崖絶壁はスリルと絶景の宝庫です。 | 坂井市 | |
| 大本山 永平寺 | 樹齢600年の杉木立に囲まれた禅の道場。静寂な空気で心が洗われます。 | 永平寺町 | |
| 一乗谷 朝倉氏遺跡 |
戦国時代の城下町が復原された遺跡。当時の町並みを歩くタイムスリップ体験。 | 福井市 | |
|
嶺南 (海・歴史) |
三方五湖 (レインボーライン) |
色が異なる5つの湖と日本海を一望できる「天空のテラス」が人気。 | 美浜町 若狭町 |
| 氣比神宮 | 日本三大木造大鳥居がシンボル。パワースポットとしても有名です。 | 敦賀市 | |
| 敦賀 赤レンガ倉庫 |
ノスタルジックな港町の象徴。巨大ジオラマやグルメが楽しめます。 | 敦賀市 | |
| 熊川宿 | かつて鯖街道で栄えた宿場町。古い町並みや水路が残る情緒ある風景。 | 若狭町 |
このようにエリアを絞って計画を立てるのが、福井観光を成功させるコツです。
新幹線でアクセスが良くなった今、日常を少し離れて、恐竜たちが闊歩した時代に思いを馳せ、日本海の恵みに感謝する。
そんな豊かな旅が福井で待っています。
ぜひ、あなただけの「福井」を見つけに出かけてみてください。






