本州最北端に位置する青森県は、世界遺産の白神山地や景勝地「十和田湖」などなどの自然豊かなエリアです。
日本を代表する祭りの開催地として知られており、夏の祭りシーズンには全国から多くの観光客が集います。
今回は、これから青森県へ観光する方に向けておすすめの観光スポット5選と街歩きのコツをご紹介しましょう。
青森県の場所
青森観光で絶対に訪れるべき観光地5選
青森県は豊かな自然が楽しめる観光スポットが豊富にあります。
都市部では決して見られない大自然溢れる絶景を見られる場所をご紹介しましょう。
①十和田湖
十和田市にある「十和田湖」は標高400メートルの山の上にある広大な湖です。
約2000年前、火山活動でできたすり鉢状のくぼ地に水がたまった二重式カルデラ湖です。
日本3位の深さを誇り、湖岸のほとんどが断崖に囲まれた迫力のある景観がおすすめポイント。
渓流沿いには遊歩道も整備されており、深い自然林に覆われた躍動感のある景観は圧巻です。
新緑や紅葉の季節はもちろん、冬時期の十和田湖は雪景色に包まれた幻想的な「銚子大滝」もキレイです。
②白神山地
世界自然遺産に登録されている「白神山地」はジブリ映画『もののけ姫』の舞台としても知られている名所です。
青森県と秋田県にまたがる「白神山地」は、縄文時代に誕生した歴史のあるスポット。
世界最大級のブナの原生林が広がり、東京ドーム2万8千個分の広さです。
ブナの原生林には散策道が整備されており、「十二湖散策コース」は歩きやすい道のりと美しい湖沼群の風景が人気のポイント。
十二湖の中で最も有名な池「青池」は、目が覚めるようなコバルトブルーの湖面が幻想的です。
ビジターセンターには白神山地に詳しい自然アドバイザーが散策路の現状を解説してくれます。
お子様向けの学習コンテンツもあり、世界自然遺産の見どころを学ぶことができます。
③ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は青森ねぶた祭りを体感できる観光施設です。
「ねぶたがつなぐ、街・人・こころ」をコンセプトに、2011年1月、JR青森駅にオープン。
青森ねぶた祭の保存伝承、青森独特の伝統文化や歴史を伝えています。
「ねぶたミュージアム」や「ねぶたホール」では青森市の発展に関わった「ねぶた祭」の映像や造作物で紹介しています。
実際にお祭りに出陣したねぶた4台も展示されており、跳人(はねと)を体験出来るコーナーもあります。
④龍飛崎
青森県の津軽半島にある「龍飛崎」は「日本の秘境100選」に選ばれている有名な観光名所です。
歌手の石川さゆりさんの名曲『津軽海峡冬景色』でも歌われており、作家・太宰治の小説『津軽』にも登場します。
津軽半島の突端に建つ「龍飛埼灯台」には、『津軽海峡冬景色』の歌碑が立っています。
歌碑のボタンを押すと『津軽海峡冬景色』の歌が流れます。
本物の津軽海峡を目前に聞く『津軽海峡冬景色』は感動すること間違いありません。
展望スペースからは、津軽海峡だけでなく北海道まで見渡せる大パノラマは絶景ですよ。
青森駅からのアクセスは電車とバスを使って約2時間かかるので時間に余裕を持って出かけましょう。
⑤仏ヶ浦
青森県の下北半島西海岸に位置する「仏ヶ浦(ほとけがうら)」は、青森県屈指の景勝地です。
風雪厳しい津軽海峡の荒波が削り上げた大自然の神秘的な造形は、日本の秘境100選のひとつです。
海岸沿いに白緑色の凝灰岩の奇岩が連なり、巨岩・奇岩の連なりが全長約2kmも続いています。
本州最北の下北半島、仏ヶ浦の観光は佐井港から観光遊覧船に乗ると、浜の穏やかな美しさに癒されるでしょう。
片道約30分のクルージングでは、ガイド付きで奇岩や断崖と海とのコントラストを楽しむことができます。
毎年7月には「仏ヶ浦まつり」が開催され、全国から観光客が集まっています。
青森観光中の移動方法
青森県内は公共交通機関があまり発達していないため、多くの観光地を周るには、車で移動することをおすすめします。
バスや電車などの公共交通機関の需要が少なく、運行本数も少ないので、レンタカーを検討しましょう。
レンタカーは、青森駅や弘前駅などの中心部、新幹線を降りた新青森駅や七戸十和田駅などの周辺に店舗があります。
青森県内には、無料の駐車場が多く、有料駐車場の料金でも安く設定されているのでリーズナブル。
列車は、奥羽本線を走る特急「つがる」、五能線・奥羽本線を走る臨時快速列車「リゾートしらかみ」があります。
青森街歩きの楽しみ方
青森駅は港の中にあり、青森駅周辺のエリアは東北観光でも人気のスポットとなっています。
「八食センター」は水揚げされたばかりの鮮魚、乾物、珍味、土産、八戸名物など約60店の専門店が立ち並ぶマーケットです。
「七輪村」はその場で買った魚を炭火焼きで食べることができる人気のスポットです。
街歩きしながら焼き立ての魚を食べられるのは嬉しいですね。
青森市と津軽半島とを結ぶ「青森ベイブリッジ」は平成6年に開通した全長1994メートルの大橋です。
夜にはライトアップされ、海に反射して輝く港の水面は幻想的な夜景を楽しめます。
歩行者専用の橋「青森ラ ブリッジ」には展望台もあるので、立ち寄って見てはいかがでしょうか?
天気が良い日は、展望台から北海道まで眺めることができますよ。
青森のアクティビティの選び方
青森県の人気アクティビティは名産の「りんごもぎ取り体験」です。
りんごの特産地、北津軽郡板柳町は「板柳町ふるさとセンター」にて「りんごもぎとり体験」を実施しています。
「りんごもぎとり体験」は、9月初旬~11月中旬の9:00~12:00、13:00~16:00に行われます。
昔の品種、外国の品種、将来の品種など、約250種のりんごの木を見学して学ぶことも可能です。
「りんご資料室」ではりんごに関する資料、道具、製品などを展示しています。
青森の食事の選び方
青森駅の東口を出てすぐ左側にある「A-FACTORY(エーファクトリー)」は青森の名物が揃う複合施設です。
一階の「Food Marche(フードマルシェ)」には新鮮な野菜や果物の直売、青森県の特産品が多く、お土産探しにもおすすめ。
青森市民の台所「古川市場・青森魚菜センター」では、オリジナル丼を作れる「のっけ丼」が人気。
刺身や惣菜・肉など好きな具材をどんぶりご飯に好みの量を乗せれば完成です。
秋田県と青森県の県境近くにあるカフェ「マリンブルー」は地元青森産のりんごをを使ったホテルメイドのアップルパイが話題です。
シナモンを使わない素朴なおいしさが地元のお子様にも大人気。
十和田湖に面しているので、十和田湖の遊覧クルーズを観光する際に立ち寄ってみてください。
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青森のお土産の買い方
青森のお土産は、やはり特産品のりんごを使ったスイーツがたくさん揃っています。
「気になるりんご」は、新鮮な青森のりんごの食感を味わえるアップルパイです。
甘さを控えめにしたシロップにりんごを一個まるごと漬け込んでパイで包み、焼き上げた一品。
中に入っているりんごは「ふじ」と期間限定で「紅玉」もあり、シャキシャキとした歯ごたえが人気のポイント。
武内製飴所「金魚ねぶた玉ようかん(8個入)」は青森県産紅玉りんごり風味の一口羊羹です。
金魚ねぶたの形が可愛らしく、常温でも冷やしても美味しい青森銘菓です。
青森のシーズンならではの楽しみ方
青森の観光シーズンはお祭りが開催される夏がピークを迎えます。
青森三大ねぶたは「青森ねぶた祭り」(毎年8/2~7)、「弘前ねぷた祭り」(8/1~7)、「五所川原立佞武多」(8/4~8)です。
豪華な飾りと精密な人形が仕掛けられる7/31~8/4の「八戸三社大祭」も見逃せません。
地域ごとに呼び名や掛け声も異なり、それぞれ違った魅力がありますよ。
夏に青森県で祭りを見る場合は、時期に合わせて計画してください。
まとめ
青森県には、世界自然遺産の白神山地、大自然の絶景を堪能できる名所が多くあります。
日本を代表する祭り「青森三大ねぶた」は全国から観光客が集まり、夏は大いに盛り上がります。
青森県へ観光する際には、日本海の海の恵み、海産グルメも満喫しながら楽しんでくださいね。