キラびやかな高層ビルが立ち並ぶ新宿に「新宿ゴールデン街」というエリアがあるのをご存知ですか?
個性的で小さな飲み屋が立ち並び、昭和時代の昔懐かしい雰囲気が来る人を魅了しています。
かつては作家や映画監督など、著名な常連さんが長年通っていた場所でした。
今では「新宿ゴールデン街」はその独特な雰囲気が再注目されており、外国人旅行客にも大人気です。
今回は、新宿ゴールデン街の楽しみ方とおすすめのお店5選をご紹介しましょう。
ゴールデン街ってなに?
ゴールデン街は正式には「新宿ゴールデン街」といい、木造2~3階建ての木造の長屋が連なっているエリアです。
東京都新宿区歌舞伎町1丁目にある「新宿ゴールデン街」は2000坪の狭い区画に小さな飲食店やバーが密集しています。
高層ビルとネオン看板がキラメく歌舞伎町とは異なり、昭和を感じられる懐かしい雰囲気が漂っています。
ゴールデン街の歴史は終戦後の闇市に始まり、文壇バーには昔から多くの著名人が訪れ、夜通しお酒を交わしていました。
漫画家の赤塚不二夫、小説家の司馬遼太郎、遠藤周作、志茂田景樹、画家の岡本太郎、映画監督の大島渚、俳優の菅原文太、松田優作などが常連です。
今では常連客だけでなく、オシャレな隠れ家や女性一人でも立ち寄れるお店も増えています。
新宿の裏の顔とも言われる「新宿ゴールデン街」は約200件以上も立ち並ぶディープな飲み屋街です。
最近は、古き良き時代を感じられるとあって、外国人観光客が飲み屋を渡り歩く姿も多く見られます。
夜の観光スポットとしても「新宿ゴールデン街」は多くの人を魅了しています。
ゴールデン街への場所は?
「新宿ゴールデン街」の場所と行き方をご紹介しましょう。
店舗数:約280軒
組合:新宿三光商店街振興組合・新宿ゴールデン街商業組合
場所
新宿区役所と花園神社の間
- JR新宿駅東口から東口を出て靖国通りを東へ、区役所方向へ行きます。(約300m、徒歩6分)
- 西武新宿駅南口から南口を出て東方向へ進みます。(約300m、徒歩6分)
- 地下鉄都営新宿線・丸の内線・副都心線
新宿三丁目駅B-3出口より徒歩5分、E-1出口より徒歩1分
ゴールデン街で絶対に訪れるべき店5選
ここからは、数あるゴールデン街のお店の中から、初心者や女性一人でも行けるおすすめの5件をご紹介ししましょう。
①老舗の呑家「しの」
創業1973年、老舗の呑家「しの」は名物ママ、しのママがおすすめポイント。
直木賞作家の田中小実昌も通っていた小ぢんまりしたゴールデン街らしい個性あるお店です。
テーブルには日替わりで手作りの大皿料理が並び、家庭的な雰囲気が味わえるのも人気のポイント。
しのの名物は、珍しいひょうたんの漬け物、秋田の名物の大根と人参のいぶりがっこです。
他にもシカ肉のハンバーグなど、珍味が揃っているのが何とも独特の雰囲気を醸し出しています。
現在はママのご主人と若いスタッフがお店を切り盛りしており、初めての方も暖かく迎えてくれますよ。
②ラウンジバー KRISHUNA(クリシュナ)
新宿ゴールデン街のはずれにあるラウンジバー 「KRISHUNA」は中近東をモチーフとしたラウンジバーです。
場所は新宿テルマー湯近く、花園交番通りに面したビル2階にあります。
細い階段を上ってお店の扉を開けると、まさに中東に来たかのようなミステリアスな空間。
店内は真っ赤に塗られた壁、きらびやかなランプ、モロッコ製のクッション、お香、スパイスの香りが漂い、エキゾチックな雰囲気に溢れています。
靴を脱いで上がり、自宅のようにまったりとくつろぐことができますよ。
お酒の種類は豊富にあり、エスニックな無国籍料理も取り揃えています。
中東で有名な水たばこ(シーシャ)を吸ったり、ベリーダンスショー、毎週火・木曜日はタロット占いも実施中です。
ペットの同伴も可能ですので、居心地よくゆったり過ごせるでしょう。
ゴールデン街で15年以上愛され続けている素敵なお店の一つです。
③ダーリン
ゴールデン街らしいバーといえば「ダーリン」は外せません。
俳優も勤めているという方がマスターが運営している「ダーリン」は歌舞伎町の1丁目、新宿区役所から歩いて3分に位置します。
店の中は明るく、気さくな性格のオーナーや女性スタッフがおもてなししてくれるので、一見さんにも人気です。
本日のスペシャルメニューもあり、のんびりできる居心地の良さが魅力。
アイドルのパフォーマンスやイベントなども随時開催され、賑やかで楽しいスポットです。
④昭和歌謡の店「かおりノ夢ハ夜ヒラク」
昭和歌謡の店「かおりノ夢ハ夜ヒラク」は歌手としても活動しているオーナーの柳かおりさんのお店。
赤をテーマのオリジナル曲を発表してライブもしているアーティストです。
店名の由来はかおりママが大好きな藤圭子の代表曲「圭子の夢は夜ひらく」から来ています。
昭和の香りを継承する店として人気が口コミで広がり、常連客のボトルが多く並んでいます。
⑤イタリアンバール「CAMBIARE(カンビアーレ)
ゴールデン街に新しいウェーブを取り入れたオシャレなイタリアンバール「CAMBIARE(カンビアーレ)」。
ゴールデン街三番街にあるカンビアーレは美味しいお酒と料理を求める方におすすめ。
大人の隠れ家として、店内には海外の観光客や女性客でいつも賑わっています。
ゴールデン街に初めて行く初心者でも居心地がよいひとときを過ごすことができるでしょう。
ゴールデン街の楽しみ方
ゴールデン街は独特の街だからこそ、訪れる人はマナーを知ってくことが大切です。
まず、ゴールデン街のお店はどれも狭いお店ですから長居をするには向いていません。
マスターやお客さんと会話とお酒を楽しんだら、サクッとお店を出るのが暗黙のマナー。
お店を何軒もはしごしながら飲み歩き、お好みのお店を見つけるのが、ゴールデン街ならではの飲み方です。
お店は店内の座席が10席くらいの小さな店が多く、立呑の店もあるので大人数では入れません。
ゴールデン街へ行く場合はお一人様または2〜3人で出掛けましょう。
お店のマスターや居合わせたお客様との会話を楽しむのもゴールデン街の飲み歩きのポイントです。
余裕があればマスターやママにも一杯ごちそうして楽しい会話に花を咲かせてくださいね。
ゴールデン街で気をつけること
ゴールデン街の多くのお店は、お通し代やチャージ料(席代)が発生することが多いです。
店によってチャージ料は異なり、相場は500円から1000円くらいです。
初めて行くお店は、事前にチャージ料を確認しておくと安心です。
最近は、ゴールデン街に外国人観光客が増えているので、チャージ料金あり・なしを分かりやすくお店の前に明示する店が増えています。
ゴールデン街は、かつてはいわゆるボッタクリバーが存在し、最後に高額請求されるケースもありました。
今では、土地の再開発と組合管理が進んだことでボッタクリバーはほとんどありませんので安心です。
200件の飲み屋が立ち並ぶゴールデン街は、料金設定はお店によって異なります。
中には良心的ではない店もあるので、お店選びは事前にチェックしておくようにしましょう。
強引に客引きをしている店や勧誘をしている店は気をつけるようにしてください。
ドリンク代の相場は600円くらいからとリーズナブルですが、客引きに付いて行くと5,000円くらいになることも…。
初めてのゴールデン街でどこのお店に行こうか悩んでいるときは、客引きではなく、お店のマスターに尋ねましょう。
「初めてのゴールデン街なのですが、おすすめはありますか?」と聞くと、安心して楽しめるおすすめのお店を紹介してくれますよ。
まとめ
今回は、新宿の夜を彩るゴールデン街についてご紹介していきました。
小さな居酒屋やバーがひしめくゴールデン街は大人数でいくのは避けて、小人数で行動するのが正解です。
初めて行くお店は、事前にチャージ料などを確認しておけば安心ですね。
新宿の夜は、ゴールデン街でマスターや他のお客様さんとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ぜひ、色んなお店をはしごして飲み歩き、昭和の雰囲気に身を委ねましょう。