日本の伝統文化に触れたい、文化や和の色彩が好き、という方におすすめな日本の伝統を感じられる「ぬりえ」をご紹介します。
ぬりえには、手指の感覚や色彩感覚を鍛えたり、自然に絵に親しめるようになるというメリットがあります。
リラックス効果もあり、SNSでも人気です。
最近では大人も楽しめるぬりえもたくさん出版され、注目されているぬりえについて解説します。
ぬりえの3つの教育効果
手指の感覚を鍛える
ぬりえは、色鉛筆やクレヨンなどを使って、あらかじめ描かれたイラストに色を塗っていきます。
区切られた線に沿ってはみ出さないように綺麗に塗るのは、意外と、大人でも難しいものです。
したがって、ぬりえをすることで、手指の感覚が鍛えられます。上手になってくると、ただ色を塗るだけではなく、薄く塗ったり、濃く塗ったり、力加減もできるようになり、より表現の幅が広がって楽しくなります。
もちろん、慣れないうちは、綺麗に塗れなくても大丈夫。まずは塗ることを楽しむことが大切です。
色彩感覚を養う
ぬりえは、どんな色を塗っても自由です。まずは自由な発想で色塗りを楽しみましょう。
綺麗な作品に仕上げるには、見本を見て塗ったり、綺麗に見える色の組み合わせを考えたりすることもコツのひとつです。
きれいに仕上がる色のチョイスには、同系色、補色の関係をうまく使うなど、ポイントがあります。
こういったことをぬりえを通じて学ぶことで、色彩感覚も鍛えられます。
同系色とは?
近い色同士が同系色(色相が近い)です。例えば緑と黄緑など、同系色を使うと、落ち着いた印象になります。
補色(反対色)とは?
反対の色(色相が向かい合う)を補色と言います。例えば緑と赤、黄色と紫など。補色を使うとメリハリのある生き生きとした印象になります。
絵に親しむ
絵は上手になりたいんだけど、真っ白な紙に描くとなると自信がない、筆が進まない・・という方にも、ぬりえはおすすめです。
あらかじめ線画があり、色を塗るだけでいいぬりえは、気楽に取り組みやすい教材となります。
色を塗って楽しむことで、さきほど触れた、手指の使い方や、色彩感覚が鍛えられますので、自然と絵も上達します。
あとでご紹介しますが、名画をぬりえにしたものなども出版されているので、自分の好きな絵に色を塗って楽しむこともできます。
他にもある!大人も惹きつける、ぬりえの魅力
リラックス効果もあり大人の癒しに
以前、「大人の塗り絵」が注目を集めました。
いまやブームを通り過ぎて定番になりつつなる大人の塗り絵は、リラックス効果があるということでも注目されました。
色を塗るということに集中して手を動かすことで、煩わしいことを忘れられて、心が落ち着くようです。
もはや芸術?Instagramでも人気
仕上げた作品は、せっかくなので、SNSに投稿してみては?
Instagramでは、「#塗り絵 #大人の塗り絵 #coloringbook(英語でぬりえのこと)」などのハッシュタグで、たくさんのぬりえ作品の投稿を見ることができますよ。
ぬりえで日本の伝統文化に親しめる!お土産にも最適な5つを紹介
それでは、いよいよ日本の伝統文化がテーマのぬりえを紹介します。
舞踊、浮世絵、名所、祭りなど個性豊かなぬりえがたくさん出版されています。
難易度や、あなたの好みに合わせて、「日本のぬりえ」を始めてみてはいかがでしょうか。
また、これらのぬりえは、日本の伝統文化を紹介する、海外へのお土産にもぴったりです。
日本舞踊のぬりえ
歌舞伎から生まれ、習い事として人気のある「日本舞踊」のぬりえです。
12種類の日本舞踊の演目がテーマとなっており、専門家の監修で衣裳や、ポージングも忠実に美しく描かれているのが特徴です。英語訳付きで海外みやげにも適しています。
専用のWEBサイトがあり、日本舞踊について詳しく学ぶこともできます。
全ページを公開しており、一部は無料ダウンロードもできるので、買う前にお試しができます。
https://nihonbuyou-nurie.com/
大人の塗り絵 人気浮世絵師編
金魚たちの酒宴を描いた国芳「酒のざしき」、北斎「凱風快晴(赤富士)」、春信、写楽など鮮やかな浮世絵11点掲載されています。
原画の見本付き。本物に忠実に仕上げる喪よし、思い切ってポップに塗るのも楽しいですよ。
海外でも大人気の浮世絵を塗ってみませんか?
歌舞伎絵巻ぬりえbook
海外観光客にも人気のある、江戸文化の集大成、歌舞伎のぬりえです。
歌舞伎俳優の市川染五郎(現・松本幸四郎)さんが監修している本格的なものです。
『勧進帳』『義経千本桜』『忠臣蔵』など人気演目が掲載されています。
歌舞伎ファンにはたまらない、ファンでなくても美しい衣裳や紋様、ダイナミックな絵が楽しいぬりえです。
大人の塗り絵 日本をめぐる四季の旅編
「日本の四季と名所」をテーマにしたぬりえです。
岐阜県の白川郷、安芸の宮島、北海道の青い池、石川県の千枚田など、日本の風光明媚な名所がぬりえになっています。
美しい四季をもつ自然と共生してきた、日本の歴史を感じられるぬりえです。
日本の祭をぬる
日本人は、昔から祭りによって、神や自然に感謝や祈りをささげたり、また日頃のストレスを発散させたり、地域の結束を強めたりしてきました。
お祭りは日本の文化資産です。そんな日本各地のお祭りをぬりえにしたのがこの本です。
ねぶた祭り(青森)、なまはげ(秋田)、阿波踊り(徳島)、七夕まつり(宮城)、長崎くんちなど32のお祭りが掲載されています。
まとめ
以上、ぬりえのメリットや特徴、日本の伝統を感じるぬりえをご紹介しました。
伝統文化に触れる入り口としてもこれらのぬりえは最適です。ぜひ楽しんでみてください。