日本を代表する古都、京都には美しい寺社仏閣の他にも美味しいグルメで溢れています。
鉄板の京料理から京都発祥の意外な料理まで、観光中も飽きることなく楽しめる京都グルメの魅力をご紹介していきます。
少し背伸びしたお店から、気軽に入れるお店までご紹介していますので京都観光の際にはぜひ訪れてみて下さい。
京都で食べるべきおすすめグルメは?
まず知っておきたいのが、鉄板の京都グルメです。皆さんが知っているあのグルメから、意外ものまでありますのでご紹介していきます。
おばんざい
おばんざいとは京都で昔から作られてきたお惣菜のことです。
特定のおかずをおばんざいと呼ぶわけではなく、お惣菜全体をおばんざいと呼びます。
京都のおばんざいは京料理と同じく薄味で、使う醤油も薄口なので素材の色に近い仕上がりになっているのが特徴です。
おばんざいのメニューとしては京野菜を鰹や昆布出汁で煮つけたもの、油揚げ、高野豆腐などヘルシーなものが多いので若い女性からも人気の京料理です。
豆腐・ゆば料理
大豆から作られる豆腐やゆばは、仏教が中心だった京都の僧侶が食べる精進料理として重宝されていました。
特にゆばはきれいな水で作ることが条件とされているため、京都の澄んだ水で作られるゆば料理は京都を代表するグルメになっていきました。
京都の湯葉は紙のように薄く、何層も重ねてあるものを乾燥させて煮付けたりとさまざまな食べ方で食べられています。
にしんそば
京都が発祥とされている「にしんそば」ですが、その歴史は古く明治時代までさかのぼります。
海のない京都に北海道からにしんが運ばれ、長い道中に魚が腐らないように乾燥させた身欠きにしんが一般的になると、にしんを甘く煮て作る「にしんそば」が名物として定着したようです。
甘辛く煮たにしんの甘露煮とネギのみといったシンプルなおそばですが、京都ならではの薄味の出汁に、甘辛いニシンの旨味がとけこみ一度食べるとハマってしまうという人も続出です。
漬物
京都は豊かな地下水に恵まれた土地であるため、多種多様な野菜が育まれていました。
京都に海が無かったことから地元でとれる野菜は貴重な食材として、ありとあらゆる保存方法が考えられ京都の漬物が出来上がりました。
京漬物は野菜本来の味を生かした、ほどよい酸味とまろやかな風味が特徴でどんな料理ともよく合います。
漬物の種類も豊富で、見たことのない野菜の漬物が京都のスーパーに並んでいることも。
日持ちがするのでお土産としてもおすすめの京都グルメです。
魚料理
京都には海がないのになぜ魚料理!?と思われたかもしれませんが、海のない京都だからこそ昔から食べられてきた魚料理が発展してきました。
それが「鯖寿司」と「はも料理」です。
はも料理は京都の夏の風物詩とされ料亭では夏場になると、はもの骨切りをするシャリシャリとした音が響きます。
はもが京都で一般的になった理由としては、はもは極めて強い生命力を持ち、海から遠い京都まで運ばれてきても鮮度を保つことができたからです。
脂がほどよくのりつつ、さっぱりと食べられるはもは夏に京都に訪れたら絶対に食べたいグルメです。
鯖寿司も京都では重要な魚料理になります。昔遠くの地から魚を運ぶために、腐らないようにと鯖の棒寿司にしてから運ばれていました。
そのため鯖寿司は京都の一般的な料理として、京都の有名なお祭りである葵祭や晴れの日に食べられるようになりました。
さっぱりとした酢飯に脂の乗った鯖寿司はいくらでも食べられる絶品グルメ。京都から電車で長旅をする時のお供としても鯖寿司はおすすめです。
スイーツ
京都で忘れてはならないのが抹茶を使ったスイーツです。
昔から茶道が有名だった京都では抹茶を飲む習慣が根付いていました。
現代では、抹茶を使ったスイーツを扱うカフェが増えたこともあり「京都=抹茶スイーツ」が定着していき観光地も抹茶スイーツで溢れています。
抹茶の苦みが甘さを引き立て、食べても罪悪感が少ない!?のも抹茶スイーツの特徴。抹茶スイーツの食べ歩きも女性に人気なようです。
京都グルメの特徴は?
山に囲まれ、美しい川が流れる京都。
良質な水や土壌に恵まれている京都では、仏教思想が中心であったことから野菜を中心とした食文化が盛んだったこともあり豆腐や京野菜を使った料理が京都グルメには多いのが特徴です。
野菜の他にも、海から離れていた京都では湖や海でとれた海産物を腐らせないようにする技術が発達し、鯖寿司やはも料理が一般的になりました。
古くからの伝統食材を守る中で、京都人は新しいもの好きなところもあり美しい懐石料理や新しいスイーツが生まれ多くの人に愛されています。
京都で絶対に訪れるべきおすすめレストラン
御料理めなみ
京都おばんざい発祥のお店とも呼ばれる老舗の小料理屋「御料理めなみ。」
三条駅から徒歩2分ほどの場所にあり1939年創業の老舗こなみでは、お店に入ると丁寧に作られたおばんざいが大盛りのお皿に入りカウンターに並んでいます。
京都で鉄板の煮付けや湯葉春巻といった独創的なおばんざいもならび、日替りのおばん菜5種がのった「おばんざい盛り合わせ(¥1200)」はこなみの人気メニュー。
ほっこり優しい味のおばんざいについついお酒も進みそうです。
京ゆば処 静家 二条城店
京都を代表する観光地二条城近くにある「京ゆば処 静家」京都市内にいくつか店舗があるなかの第一号店でもあり、風情漂う店構えです。
ここでは京都の山々の澄んだ水を使った生ゆばや豆乳をふんだんに用いた料理が堪能できます。名物の「汲み上げゆば」や、珍しい「京ゆば丼」など、ゆば専門店ならではの料理が楽しめるので二条城観光の際に訪れてみてはいかがでしょうか?
最寄り駅:地下鉄東西線二条城前駅 3番出口 徒歩1分
営業時間
昼 11:30 ~ 15:30
夜 17:30 ~ 19:30
定休日:不定休
http://seike-yuba.com/nijyo/
松葉(まつば)
にしんそば発祥のお店でもある「松葉(まつば)」は、創業から150年も続く老舗です。京都の人も「にしんそばを食べるなら松葉で!」という人が多いほど、にしんそばが有名なお店。
ほろほろと口の中で崩れる甘辛く煮込まれたにしんと上品な味の出汁は抜群の相性。京都ツウならかならず食べておきたいグルメです。
祇園四条に本店と北店、京都駅にもお店がありますがお店の雰囲気も楽しみたいからは祇園四条の本店がおすすめ。にしんそば以外にも、丼ものやうどんなど豊富なメニューが揃っています。
最寄り駅:祇園四条駅 6番出口目の前
営業時間:11:00〜21:30(LO.21:00)
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)※季節により変更あり
http://www.sobamatsuba.co.jp/
阿古屋茶屋(あこやちゃや)
京都旅行のお土産として人気の漬物ですが、レストランでも楽しむことが出来ます。
清水寺近くの二年坂から三年坂にむかう石階段に面しているお店「阿古屋茶屋(あこやちゃや)」は休日には行列が出来るほどの人気店です。
漬物20種類、ご飯類、味噌汁、最中などのデザートが食べ放題になっており、好きなだけ京漬物を食べることが出来ます。
料金は1,450円で時間制限もなし。気に入ったお漬物はお土産として買って買えるものいいですね。
最寄り駅:京阪 祇園四条駅 徒歩18分
営業時間
11:00 ~ 17:00
16:00 最終入店
定休日:無し(年中無休)
https://www.kashogama.com/akoya/
いづう
京都に鯖寿司を世の広めたのお店とも言われている「いづう」。古都の風情が漂う切り通しの中に位置する200年も続くこの老舗店では絶品の鯖寿司が頂けます。
日本近海でとれた脂ののった真鯖に滋賀の江洲米を使用し、肉厚で濃厚な鯖の脂が酢飯にぴったりです。鯖姿寿司(2,430円)と少々お値段が張りますが、鯖寿司好きなら絶対に食べておきたい京都グルメまちがいなし!
MACCHA HOUSE 抹茶館 京都河原町
京都で行列が出来るスイーツ店「MACCHA HOUSE 抹茶館」はシンガポールや香港を始め、アジア圏を中心に海外で10店舗を展開している人気店です。
森半の抹茶とマスカルポーネチーズを使用した一番人気の宇治抹茶ティラミスは、とろーりととろける食感で何度でも食べたくなってします絶品スイーツ。
休日は行列が出来る超人気店なので待つこともありますが、京都にきたらぜひ行ってほしいカフェです。
最寄り駅:阪急河原町駅よりすぐ
営業時間
月-木・日・祝日 10:00-21:00(LO/20:30)
金・土・祝前日 10:00-22:00(LO/21:30)
定休日:なし
まとめ
美しい自然と文化が残る京都では昔ながらの京都グルメが残っており、日本人だからこそ楽しめる魅力が詰まった観光地です。
少し背伸びして風情溢れるお店で高級ディナーを楽しんだり、最新のカフェで京都スイーツを楽しむなどどんな年代の方でも楽しめる京都グルメ!観光の際には今回紹介したグルメをぜひ楽しんで見て下さい。