本州最西端に位置する「山口県」は歴史的な建築物が多く、大河ドラマの舞台になることが多い場所です。
絶景が広がる「角島大橋」や下関のフグを楽しめる「唐戸市場」は口コミでも話題です。
今回は、はじめて山口県を観光する方に向けておすすめの観光地と街歩きのコツをご紹介しましょう。
山口の場所
山口県は本州最西端に位置しており、県庁所在地は山口市、最大の都市は下関市です。
関門海峡に架かる関門橋は山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結んでいる九州との玄関口です。
山口県は萩の産業遺産群が世界遺産登録されたことでも新たな注目を浴びています。
山口観光で絶対に訪れるべき観光地6選
山口県は日本最大規模の秋芳洞、秋吉台のカルスト台地、コバルトブルーの海がる角島など豊かな自然が魅力。
フグと獺祭の名産地である山口では「唐戸市場」や「錦帯橋」にて新鮮なご当地グルメを堪能しましょう。
お子様連れご家族には水族館や動物園、「秋吉台」など絶景ポイント巡りもおすすめです。
元乃隅稲成神社
1954年、山口県長門市に建立された「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」は商売繁盛をはじめとした願望成就で知られる神社です。
高さ約6メートルの大鳥居の上部に設置された賽銭箱に賽銭を投げ入れると、願いが叶うと伝えられています。
龍宮の潮吹側から100メートル以上にわたり、123基の鳥居が並ぶ風景は圧巻の一言。
元乃隅稲成神社は2015年にCNNが発表した「日本で最も美しい場所31」に選定されて再注目されています。
目の前に広がるコバルトブルーの日本海、そして朱色の鳥居が生み出す神秘的な光景は一見の価値あり!
角島大橋
下関市にある「角島大橋(つのしまおおはし)」は2000年に開通した全長1,780メートルの一般道路です。
離島架橋としては、沖縄県の古宇利大橋の全長1,960メートルに次ぐ日本第2位の長さを誇ります。
「角島大橋」は山口県の北西の端である下関市豊北町の「角島」と本土を結んでいます。
「角島大橋」から見えるエメラルドグリーンの海、白い砂浜は映画やCMのロケ地としても有名な絶景スポットです。
夕暮れ時には「海士ヶ瀬(あまがせ)公園」や「牧崎風の公園」に立ち寄って、雄大な夕陽を眺めてみてはいかがでしょうか。
秋芳洞
美祢市にある特別天然記念物「秋芳洞(あきよしどう)」は 「秋吉台」と呼ばれるカルスト台地の地下にある日本屈指の大鍾乳洞です。
洞内の観光コースは約1km、洞内の気温は四季を通じて17℃、夏涼しく冬は温かいので快適に探検できます。
コース内には鍾乳石がお皿のように折り重なる「百枚皿」や「洞内富士」があります。
観光洞としては日本一の大きさを誇り、悠久の時間が作り出した大自然の造形美は圧巻の風景です。
萩城城下町
萩市にある「萩城下町」は260年間にわたる城下町の面影が残る風情ある城下町です。
毛利輝元が築いた萩城を中心に旧萩城の外堀から外側に城下町が広がっています。
5月頃は夏みかんの花の甘い香りが漂う中、白壁となまこ壁、黒板塀の美しい街を散策しましょう。
2015年には「明治日本の産業革命遺産」の一つに選定され、同年、世界遺産にも登録されました。
錦帯橋
山口県岩国市にある「錦帯橋(きんたいきょう)」は日本三名橋の一つに数えられています。
国内屈指の木造橋として知られ、清流錦川に架かる5連のアーチ橋が織りなす美しい光景は圧巻です。
春は桜、秋は紅葉の名所となり、夏は鵜飼いや花火の夜景、冬は雪化粧といった四季それぞれの景観も魅力。
遊覧船上からも桜や紅葉に包まれる風情ある風景を眺めることができ、毎年多くの観光客が訪れます。
別府弁天池
「別府弁天池」は秋吉台や秋芳洞の麓にある別府厳島神社の境内に佇む湧水です。
摂氏14度の透明度の高い水は環境庁が指定する「日本名水百選」にも選ばれました。
神秘的で透き通ったコバルトブルーの泉はフォトジェニックで神秘の泉としても再注目されています。
美しい青さの理由は石灰岩で構成されたこの地特有のカルスト地形によるものです。
カルシウム分を含んだ透明度の高い水が太陽光に照らされ、青色の光が反射すると神秘的なブルーに見えるのです。
山口観光中の移動方法
山口県は広範囲に観光地が点在しており、観光は車での移動がおすすめです。
バスや鉄道などの公共交通機関は本数が少なく、待ち時間が長くなります。
下関の「角島」や岩国の「錦帯橋」など絶景ポイントを効率よく周るにはレンタカーを手配すると良いでしょう。
山口観光の街歩きの楽しみ方
はじめての山口観光は史跡やグルメを満喫できる「下関」を起点に街歩きをしましょう。
関門海峡近くにある「唐津市場」では近海で水揚げされた旬魚やフグ、海鮮丼などご当地グルメが大集結しています。
気軽に海の幸グルメをリーズナブルに味わえるので街歩きに立ち寄ってみましょう。
海が見える「みもすそ川公園」は源氏と平家が戦った壇ノ浦古戦場跡がある歴史的な公園です。
夜には「海峡ゆめタワー」でキラキラと輝く夜景が望める絶景は思い出になること間違いなし。
山口観光のアクティビティの選び方
「獺祭(だっさい)」の蔵元「旭酒造」は日本で最も有名な日本酒銘柄の一つです。
精米歩合が50%以下の純米大吟醸酒にこだわった製造法の見学と日本酒の試飲ができます。
「周南工場夜景クルーズツアー」は船上から瀬戸内海に沈む夕陽や周南大橋を望める人気のツアーです。
山口観光の食事の選び方
山口県下関市はふぐの集積地として知られ、地元では「ふぐ」ではなく「ふく」と呼んでいます。
関門の台所「唐戸市場」へ朝イチで行くと「ふく汁」や「ふくの握り」、タイやハマチなど新鮮な魚介類を味わえます。
笠戸湾で獲れる「笠戸(かさど)ひらめ」は身が引き締まっていてコリコリとした食感が人気。
「ひらめのお造り」、新鮮な食材を使った握り寿司や海鮮丼、「フグ刺し」を手頃に味わえます。
「バリそば」は揚げたバリっとした麺の上に具だくさんの野菜とあんかけが乗った絶品ご当地グルメ。
山口県のご当地グルメといえば「瓦そば」も外せません。
「瓦そば」は熱した瓦の上で茶そばやお肉を焼き、温かいつゆにつけて食べるそば料理です。
瓦そば発祥のお店「元祖瓦そば たかせ」は地元でも評判の味です。
山口観光のお土産の買い方
山口でお土産は下関の名産「ふぐ」や「ウニ」、名産品の夏みかんを使ったお土産や銘菓がおすすめ。
「磯漬粒うに」は日本海で水揚げされた直後の馬糞ウニに食塩を加えて瓶詰めにした人気の一品。
熱いご飯に乗せると磯の香が食欲をそそり、濃厚な味わいが楽しめます。日持ちもするのでおすすめ。
光國本店の「夏蜜柑丸漬 (なつみかんまるづけ)」は萩の特産品である夏蜜柑を使った定番土産。
大正5年から継ぎ足して使っている漬蜜に漬け込まれた夏みかん風味は山口のお土産に最適です。
山口観光のシーズンならではの楽しみ方
山口観光は気候が安定している10月~11月の秋は紅葉も楽しめるベストシーズンです。
秋の味覚、海鮮物・フルーツ・野菜なども一番おいしい時期となります。
瀬戸内海側は一年中温暖な気候ですが、日本海側から内陸側にかけては、記録的な大雪が多いエリア。
日本海側と瀬戸内海側では平均気温、冬は積雪量の差が大きいので冬の服装は防寒対策が必要です。
まとめ
山口県は「長門峡」や「両足寺」など紅葉シーズンに訪れると景色もグルメも堪能できます。
ぜひ、自然の恵みに囲まれた山口県で新しい発見をしてみてください。