和歌山県は、高野山や熊野古道といった世界遺産から、白良浜や円月島の絶景まで、多彩な魅力にあふれた観光地です。
ここでは「和歌山城」や「那智の滝」など見逃せない名所を紹介し、初めての訪問者にも分かりやすく、和歌山観光の楽しみ方をご紹介します。
和歌山の場所
和歌山県は、近畿地方の最南端に位置し、紀伊半島の大部分を占める温暖な県です。
北は大阪府・奈良県、東は三重県と接し、県の西側と南側は太平洋に面しています。
かつて「紀伊国(きいのくに)」と呼ばれ、豊かな山林から「木の国」の異名でも知られてきました。
県内には高野山と熊野古道という2つの世界遺産があり、紀州徳川家の居城だった和歌山城の城下町としての歴史や、白浜・勝浦の温泉地としての顔も持ち合わせています。
温暖な気候を生かした梅・みかんの一大産地としても知られ、県章にも梅の花があしらわれています。
和歌山観光で絶対に訪れるべき観光地
和歌山県には、世界遺産の霊場から太平洋を望む絶景まで、バラエティ豊かな観光スポットが点在しています。
以下では、その中でも特におすすめの観光地10選をご紹介します。
高野山(こうやさん)

「高野山」は、標高約900mの山上盆地に広がる、弘法大師・空海が816年に開いた真言密教の聖地です。
2015年には開創1200年を迎え、山内には117もの寺院が今も軒を連ねています。
総本山「金剛峯寺」の拝観時間は8時30分から17時まで、拝観料は中学生以上1,000円です。
奥之院へと続く杉並木の参道は荘厳な空気に包まれ、2004年には熊野古道とともに「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録されました。
熊野古道と熊野三山

「熊野古道」は、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へ詣でるための参詣道で、高野山と同じく世界遺産に登録されています。
なかでも那智山へ続く「大門坂」は、全長約600m、高低差約100mの石畳が杉木立に包まれた美しい区間として人気です。
平安時代から皇族や貴族も歩いたこの道は、苔むした石段と静けさが今も色濃く残り、歩くだけで千年前の熊野詣を追体験できます。
那智の滝(なちのたき)

「那智の滝」は、落差133mを誇る一段の滝としては日本一の高さで、日本三名瀑のひとつに数えられます。
毎秒約1トンもの水が轟音とともに落下する姿は圧巻で、滝そのものが熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体として古くから崇められてきました。
お瀧拝所の拝観時間は7時から16時30分までで、拝観料は大人300円です。
三重塔と滝を一緒に望む構図は、和歌山を代表する絶景として知られています。
和歌山城

「和歌山城」は、築城の名人・藤堂高虎が手がけ、江戸時代には紀州徳川家55万5千石の居城として栄えた名城です。
虎伏山の頂に白亜の天守閣がそびえ、大正時代から続く城内動物園は無料で公開されています。
開館時間は9時から17時30分(最終入館17時)まで、天守閣の入場料は大人410円、小中学生200円。
南海和歌山市駅から徒歩約10分とアクセスも良く、和歌山観光の起点として立ち寄りやすいスポットです。
円月島(えんげつとう)

「円月島」は、正式名称を「高嶋」という南北約130m、東西約35m、高さ約25mの小島です。
島の中央に円月形の海蝕洞がぽっかりと開いていることから、この愛称で親しまれています。
最大の見どころは「和歌山県の夕陽100選」にも選ばれた夕景で、春と秋には夕陽が海蝕洞にすっぽりと重なる幻想的な瞬間を見られます。
ベストタイミングは夏が18時30分頃、冬が16時30分頃です。
白良浜(しららはま)

「白良浜」は、全長約620〜640mにわたって弧を描く白い砂浜で、ハワイのワイキキビーチと姉妹提携を結ぶ関西屈指のビーチです。
砂の90%が石英砂でできているため、粒が細かくサラサラとした白さが際立ちます。
「日本の快水浴場百選」にも選ばれ、夏には約60万人が訪れる人気スポット。
JR白浜駅からバスで約15分と、アクセスの良さも魅力です。
三段壁(さんだんべき)

「三段壁」は、白浜町の海岸に広がる高さ約50〜60m、南北約2kmにおよぶ大断崖です。
かつて熊野水軍が船を隠したと伝わる洞窟があり、展望台隣のエレベーターで地下約36mまで降りると、波しぶきが打ち寄せる迫力の光景を間近で楽しめます。
2016年には「恋人の聖地」に認定され、ハート形のモニュメントやピンク色のポストも設置されました。開場時間は8時から17時までです。
橋杭岩(はしぐいいわ)

「橋杭岩」は、串本町から大島に向かって約850mにわたり、大小40余りの岩柱が一直線に並ぶ景勝地です。
海の浸食によって岩の硬い部分だけが残ってできた自然の造形で、まるで橋の杭のように整然と並ぶ姿からこの名が付きました。
弘法大師が一夜で橋を架けようとした伝説も残り、岩の間から昇る日の出は特に幻想的です。JR串本駅から徒歩約20分の距離にあります。
アドベンチャーワールド

「アドベンチャーワールド」は、白浜町にある動物園・水族館・遊園地が一体になった大型テーマパークです。
サファリワールド、マリンワールド、エンジョイワールドの3エリアで構成され、120種1,600頭以上の動物たちと出会えます。
イルカやクジラのライブパフォーマンスは特に人気で、営業時間は10時から17時(季節により変動)、1日入園券は大人5,300円です。
JR白浜駅からバスで約10分とアクセスも便利です。
和歌山観光中の移動方法
和歌山県は南北に広く、エリアによって最適な移動手段が異なります。
大阪方面からは、JR「くろしお」号(新大阪・京都~白浜・串本・新宮)や南海電鉄(なんば~和歌山市)が主要な足になります。
高野山へは南海高野線で「極楽橋」駅まで行き、南海高野山ケーブルに乗り換えて「高野山」駅へ。
市街地の和歌山城や紀三井寺はJR・南海の各駅から徒歩圏内ですが、白浜・串本エリアの観光地は駅から離れている場所も多いため、レンタカーがあると那智の滝や橋杭岩、潮岬などを効率よく周遊できます。
公共交通機関のみで巡る場合は、路線バスの本数が少ないエリアもあるので、事前に時刻表を確認しておくと安心です。
高野山エリアでは「高野山・世界遺産きっぷ」のような南海電鉄のフリー乗車券を使うと、ケーブルカーやバスの移動がお得になります。
和歌山観光の街歩きの楽しみ方
和歌山観光の街歩きは、テーマごとに楽しみ方が変わります。
歴史好きなら「和歌山城」の城下町を散策し、紀州徳川家ゆかりの史跡をたどるのがおすすめです。
世界遺産の霊気に触れたいなら「高野山」の門前町で宿坊に泊まり、精進料理や写経体験を楽しむのも一興。
海沿いの「白浜」エリアでは、砂浜歩きから外湯めぐりまで、温泉とビーチを一日で満喫できます。
串本町では「橋杭岩」や「潮岬」を巡るドライブコースが人気で、道の駅に立ち寄りながらのんびり移動するのも和歌山らしい楽しみ方です。
和歌山観光の食事の選び方

和歌山観光では、海の幸を中心とした食事選びが欠かせません。
勝浦港は生マグロの水揚げ量が豊富で、南紀勝浦温泉周辺では新鮮な刺身やマグロ料理を味わえます。
白浜の「とれとれ市場」では、マグロの解体ショーを見学した後、その場で海鮮丼として味わうことができます。
また、あっさりとした豚骨醤油スープが特徴の「和歌山ラーメン」も外せないご当地グルメです。
梅の名産地らしく、食後には特産の「紀州南高梅」を使った甘味やドリンクを試してみるのもおすすめです。
冬に和歌山を訪れるなら、脂ののった寒ブリや紀州の郷土料理「めはりずし」など、季節ならではの味覚もあわせて楽しんでみてください。
和歌山観光のお土産の買い方

お土産選びでは、まず和歌山を代表するブランド梅「紀州南高梅」の梅干しや梅酒が定番です。
とれとれ市場や道の駅では、地元で水揚げされた海産物の干物や加工品も豊富に揃っています。
また、高野山の門前町では、胡麻豆腐や高野豆腐といった精進料理由来の食品もお土産として人気です。
工芸品を探すなら、伝統の漆器「紀州漆器」も候補に。
お土産は道の駅や市場でまとめて購入すると、地元ならではの品揃えから自分好みの一品を見つけやすくなります。
日持ちする梅干しや漆器は自宅用に、食べきりサイズの干物やお菓子は職場への配り土産に選ぶと失敗が少なくなります。
まとめ
和歌山県は、高野山と熊野古道という2つの世界遺産から、白良浜や円月島、那智の滝といった太平洋を望む絶景まで、自然と信仰の歴史が共存する魅力的な地域です。
この記事では、和歌山観光に役立つ定番スポットやアクセス方法、グルメ、お土産選びのコツを紹介しました。
世界遺産の荘厳さと海辺の開放感、その両方を味わえるのが和歌山旅行ならではの醍醐味です。
ぜひ次の旅先の候補に加えて、和歌山の魅力を実際に訪れて確かめてみてください。







