北海道「ニセコ」は極上のパウダースノーでスキーを楽しめる観光地として有名です。
近年、外国人観光客や海外からの移住者が増えており、急速な国際化が進んでいるのをご存知ですか?
なぜ、ここ数年で「ニセコ」の人気が急上昇しているのでしょうか。
この記事では、北海道「ニセコ」の魅力と外国人に人気の理由、おすすめ観光スポットをご紹介しましょう。
ニセコの場所
北海道の西部に位置するニセコは、札幌・千歳空港からは車で約2時間の場所にあります。
「ニセコ」とは、岩内町、共和町、倶知安町、ニセコ町、蘭越町からなる山岳地帯の総称です。
「ニセコ」の中でも俱知安町、ニセコ町、蘭越町は外国人観光客に人気が高く、「ニセコ観光圏」と呼ばれています。
移動方法
新千歳空港駅→小樽駅→ニセコ駅
新千歳空港→小樽間(快速エアポート号約75分)
小樽→ニセコ間(普通約90分)
札幌駅→小樽駅→ニセコ駅
札幌→小樽間(快速エアポート号33分・普通約45分)
小樽→ニセコ間(普通約90分)
函館駅・新函館北斗駅→長万部駅→ニセコ駅
函館・新函館北斗→長万部(特急約85~70分)
長万部→ニセコ(普通約100分)
それぞれ運行本数が少ないので、事前にダイヤを確認してください。
ニセコってどんなところ?
「ニセコ」は独特の地形と気候を活かしたスキー場が多くあり、冬になると、地元民から観光客まで多くの人で賑わいます。
標高1,308mのニセコアンヌプリ山に造られた「ニセコユナイテッド」は個性的な4つのスキー場から構成されている巨大なスキーエリア。
近年は、中国や台湾、オーストラリアをはじめとする外国人観光客が急増しており、ニセコのスキー場は知名度がアップしています。
初心者から上級者まで楽しめる多様なコースが揃い、パウダースノーと呼ばれるサラサラの雪質が人気の理由です。
広大な土地と豊かな自然を生かした観光スポットでは、温泉や美味しい野菜・お肉などのグルメも楽しめます。
ニセコの大自然に惚れ込んだ旅行客はビジネスチャンスを求めて、移住を決意する人もいるほど。
実際に、ニセコ比羅夫(ひらふ)地区やニセコアンヌプリの周辺には、外国人向けの長期滞在コンドミニアムが増えています。
移住者向けのインターナショナルスクールやスーパー、レストランも多く、国際的な雰囲気です。
冬は極上パウダースノーのスキー場
世界でも有数のニセコのパウダースノーは、外国人観光地も驚くほどの雪質を誇ります。
ニセコアンヌプリ山麓にある「国際スキー場」はコースの幅が広く、初心者からでも楽しめる緩やかなコースが特徴です。
羊蹄山とニセコアンヌプリの間に広がる豊かな自然に囲まれており、絶景の眺めは圧巻の一言。
お子様向けのキッズスクール、雪遊びができる場所もあり、スノーボードも思いっきり満喫できます。
最長5600mのロングコース、1000m以上のコースは9本あり、最高のロングラン体験ができるでしょう。
夏は大自然の中でアウトドア
ニセコの夏は、大自然の中でも登山やトレッキング、ラフティングなどアウトドアが人気です。
家族揃って気軽に参加できる「ニセコアンヌプリ登山」は、山頂から羊蹄山・日本海まで見渡すことができます。
五色温泉登山口から山頂までは約90分かかりますが、頂上から見る大パノラマは一見の価値あり。
お子様連れファミリーには、夏のニセコでカヤック・熱気球・ホーストレッキングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
なぜ外国人に人気なのか?
北海道ニセコは日本で最も国際的なリゾートと呼ばれるほど知名度が上がりました。
ホテル予約検索サイト「エクスペディア」によれば、今年12月からすぐに満室となり、来シーズンまで予約が埋まるそうです。
ニセコはまるでバブル期のような盛り上がりを見せているといえます。
そのきっかけは、2000年頃にオーストラリア人がSNSを通じて、ニセコの魅力が拡散されたこと。
その後、フランス、イギリス、ドイツ、北欧などのヨーロッパに広まり、アジア諸国からもスキーヤーが訪れるようになりました。
ニセコはナイターも充実しており、温泉や北海道のグルメも満喫できるとあって、人気の勢いが止まりません。
ニセコは観光客の対象を香港・シンガポール・マレーシアなど、外国人の富裕層に特化していることも成功の秘訣だと言われています。
ニセコ地区では、外国資本による別荘やコンドミニアムの開発、高級ホテルの建設ラッシュです。
地価の上昇ランキングではニセコが3年連続国内1位を記録しました。
富裕層の外国人を相手にしているため、物価も世界の高級リゾート相場になっています。
1泊50万円を超える高級ホテル、お寿司のランチは1万円から3万円の価格帯も見られます。
ニセコのウィンタースポーツ
スキー・スノーボード・雪遊びができるニセコのおすすめスキー場をご紹介しましょう。
ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」はニセコユナイテッドの中でも最も大きなスキー場。
初級11本・中級12本・上級7本からなる全30本の豊富なコース、最下部にはファミリーコースもあります。
周囲には宿泊施設や飲食店などが多く、ウインタースポーツと観光にも最適なスキー場です。
ニセコビレッジスキーリゾート
上級者向けとして有名な「ニセコビレッジスキーリゾート」は、近年、初級コースが新設されました。
他にはない起伏に富んだ全27コースとなっており、高い壁や長距離滑走も楽しむこともできます。
ニセコHANAZONOリゾート
ニセコユナイテッドの中でも雪質が安定しているのが「ニセコHANAZONOリゾート」です。
全7本のコース中級者向きですが、3,300mの初級コースもあり、レベルアップに最適です。
ニセコアンヌプリ国際スキー場
「ニセコアンヌプリ国際スキー場」は緩やかな斜面と幅広コースが多い初心者向けです。
スキーに慣れてきたら、斜度が14度から20度の中級コースにチャレンジしてみましょう。
ニセコのグルメ
食の宝庫である北海道はグルメも楽しみの一つです。ここからは、おすすめグルメをご紹介しましょう。
カミムラ
「カミムラ 」はニセコで絶品フレンチが味わえると評判のミシュラン一つ星を獲得したレストラン。
地元の旬の食材を生かした白老和牛の赤ワイン煮込みは要チェックです。
ディナーは通年営業、ランチは夏期のみの営業となっています。
u-respa(ウレシパ)
とんかつ屋「u-respa(ウレシパ)」は道の駅・ニセコビュープラザ向かいにあります。
地元の蘭越米とボリューミーなスツ産豚肉を使ったとんかつが大人気。
ランチにはチキンカツ定食やサンドウィッチも要チェックです。
L’ocanda(ロカンダ)
ニセコ北部・倶知安町にある「ロカンダ」はイタリアンシェフとパティシエの兄弟が経営するレストラン。
北海道産食材と後志地方の食材を使ったメニューが揃いデザート・ケーキは行列ができる程の人気店です。
ニセコミルク工房 高橋牧場
「ニセコミルク工房 高橋牧場」では、新鮮な牛乳を使ったジェラート・ソフトクリームが味わえます。
大草原と羊蹄山の風景を眺めながら食べるシュークリーム・プリン・ロールケーキなどのスイーツは格別の美味しさ。
ニセコの温泉
ニセコでスキーやスノーボード、アクティビティを楽しんだあとは、温泉に入ってリラックスしましょう。
ニセコ五色温泉
標高750mの山奥にある「ニセコ五色温泉」は山深い秘湯の独特な雰囲気があります。
硫黄を含んだ酸性のお湯が冷えた体を芯から温め、ニセコアンヌプリやイワオヌプリに登山帰りにもおすすめ。
積雪が多い地域で周りにお店も何もないので、夜は星空が最高に綺麗です。
ニセコ黄金温泉
「ニセコ黄金温泉」は蘭越町にポツンと建っている日帰り温泉施設です。
農家のご夫婦が自宅の敷地内で土を掘ったら、畑のから突然温泉が湧き出たため、混浴の温泉施設を自作しました。
全てかけ流しの炭酸泉となっており、営業期間は5月~10月まで、入浴料は500円です。
外国人に人気のニセコ滞在先
ニセコ滞在には温泉も入れる宿泊施設がおすすめです。
月美の宿 紅葉音
ニセコ湯本温泉郷「月美の宿 紅葉音」は古い湯治宿を改装した一軒宿です。
1日12組限定となっており、にごり湯が特徴の露天風呂からは四季折々の景色が楽しめます。
北海道の山海の味覚を活かした料理をのんびりと個室で頂けるのもメリット。
ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森
ニセコ昆布温泉「ホテル甘露の森」は美肌の湯とも称される名湯を楽しめるホテル。
硫黄の香りが心地よい森の天空露天風呂・大浴場・サウナ・水風呂が備え付けられています。
Hilton Niseko Village(ヒルトンニセコビレッジ)
ニセコゴンドラに隣接した「ヒルトンニセコビレッジ」は506室の客室と温泉施設・スパ、レストランを備えたホテル。
雄大な羊蹄山を望み、冬はスキー、夏はゴルフ・乗馬・ラフティングを楽しめます。
Chatium Niseko(チャトリウムニセコ)
Chatium Niseko(チャトリウムニセコ)はニセコ・ひらふ地区の中心部に位置する、ロングステイに最適なホテルです。
ニセコの自然を満喫したゆったりステイが楽しめ、ワーケーションにもご利用いただけます。
ニセコ滞在で気をつけること
ニセコには多くのホテルや旅館、コンドミニアムがあり旅の目的別に選ぶことができます。
ニセコのコテージを選ぶ際は周辺に交通機関はないため、札幌駅周辺でレンタカー予約が必須です。
まとめ
北海道・ニセコでは、素晴らしい大自然の風景と質の高いスキー場、温泉・グルメも楽しめます。
ぜひ、日本旅行はご家族揃ってニセコへ出掛けてみてはいかがでしょうか。