東北地方最大の都市・仙台は、「杜の都」と呼ばれ、緑あふれる美しい街です。
伊達政宗公が街づくりを進めた仙台市は、名所や旧跡が多く、今ではグルメの町としても多くの観光客で賑わっています。
東京からは、新幹線に乗れば約2時間というアクセスの良さも嬉しいポイントです。
この記事では、仙台で抑えておきたい観光スポットと街歩きのコツをご紹介しましょう。
仙台市の場所
仙台観光で絶対に訪れるべき観光地5選
仙台には、歴史的な建築物が多く、家族みんな楽しめる水族館やアートミュージアムなど、見どころが充実しています。
①仙台うみの杜水族館
2015年7月、仙台港にオープンした「仙台うみの杜水族館」は、東北最大級の水族館です。
豊かな海の生き物約300種5万匹が生息しており、見て・さわって・感じることができます。
巨大水槽「いのちきらめく うみ」は幅14ⅿ、水深7.5ⅿあり、三陸の海が再現され、マイワシの群れ、エイ、アカシュモクザメ、ホシエイなどの迫力ある泳ぎ姿を間近で見られます。
巨大水槽には屋根がなく、生き物本来の色鮮やかな姿を自然光の下で見られるとして、高い評価を得ています。
1,000人を収容できる「うみの杜スタジアム」では、イルカ・アシカのパフォーマンスが見られ、「フレンドリータイム」にはペンギンやオタリアと触れ合えるチャンスです。
周辺には、アウトレットや複合商業施設、大型店舗が立ち並び、週末には県外から多くの人々がショッピングにも訪れています。
②仙台東照宮
伊達忠宗公により建立された「仙台東照宮」は国指定重要文化財に指定されている建築物です。
当時としては珍しい七宝金具を使用した精巧な鍍金金具、金箔押しの彫刻で社殿を装飾されています。
屋根に銅瓦葺を採用したり、伊達文化の粋と技を感じられる古社です。
毎月、第4日曜日には、境内の参道で骨董市が開催されており、初詣、どんと祭、節分の豆まきの日には地元の人で賑わいます。
JR仙山線 東照宮駅下車すぐにあり、仙台駅からひと駅なので、気軽に訪れることができます。
宮町通りをゆっくり散策しながら、仙台東照宮を目指すのも良いでしょう。
③秋保大滝
「日本の滝百選」のひとつ「秋保大滝」は、幅約6m、落差約55mの高さから勢い良く流れる滝が圧巻です。
轟音をたてて流れ落ちる様は豪快な迫力があり、「日本三大瀑布(大滝)」に数えられています。
不動滝橋の脇から滝つぼまで降りられる遊歩道があり、流れ落ちる滝の飛沫が霧には圧倒されます。
秋保大滝不動尊のすぐ裏手にある「滝見台」は、大滝全体を上から眺めことができ、また異なる風景を楽しめるでしょう。
隣接する秋保大滝不動尊は、保存樹木に指定されているイチョウの大木があり、紅葉の時期には鮮やかな黄金色に変身します。
近隣の「秋保大滝植物園」は約200種の植物、1万5千本の樹木が植えられており、園内から「すだれ滝」を見ることもできます。
④秋保(あきう)温泉
仙台市街地から車で30分走ると、仙台の奥座敷、奥州三名湯「秋保(あきう)温泉」に到着します。
名取川の深い渓谷に沿って、近代的な多くの旅館が立ち並ぶ東北屈指の温泉街となっています。
泉質は、保温・保湿効果の高いナトリウム塩化物泉、美肌効果があると言われるアルカリ性高温泉の2種あります。
檜の香りが漂う風情たっぷりな「名取の御湯」は平日は檜の木版、金・土・日の週末は季節の柑橘類を浮かべて、癒やし効果も抜群です。
露天風呂は、日が暮れるとほのかにライトアップされ、情緒ある雰囲気に心身ともにリラックス。
露天風呂の泉質は、筋肉痛や疲労回復に効果があると言われているナトリウム-カルシウム-塩です。
⑤せんだいメディアテーク
「せんだいメディアテーク」は世界的に評価が高いアート複合施設です。
定禅寺通りの並木道に面した建物は世界的建築家・伊東豊雄氏が手掛け、多くの賞を受賞しています。
大きなガラス張りの地上7階建てとなっており、1階にはミュージアムショップがあり、東北の職人が作る伝統工芸品が並びます。
2階は児童図書館と音響資料、新聞・雑誌の最新号、情報検索端末の閲覧スペース、3、4階は50万冊を超える蔵書を誇る仙台市民図書館です。
5、6階にはギャラリー、7階には映画上映が行われ、アート系のイベントや展示、ギャラリー映像センターがあり、美術や映像文化の発信地となっています。
インターネットの無料フリースポットがあり、気軽に立ち寄れる人気のスポットです。
仙台観光中の移動方法
仙台の観光を効率よく周るならば、「るーぷる仙台一日乗車券」、「仙台まるごとパス」を利用すると便利です。
「るーぷる仙台一日乗車券」は、仙台駅を起点として、観光スポットを周る観光バス「るーぷる仙台」が一日乗り降り自由になります。
観光名所の前で停車し、施設での特典も受けられるので、仙台観光での移動手段に活用しましょう。
観光バス「るーぷる仙台」は仙台市近郊の観光名所をほぼすべて巡回しています。
仙台駅西口バスプール案内所、仙台市交通局各営業所・出張所の乗車券発売所にて購入できます。
仙台観光の街歩きの楽しみ方
仙台観光の街歩きは、ケヤキ並木が美しい仙台のメインストリート、青葉通・定禅寺通のケヤキ並木がおすすめ。
青葉通は、仙台駅と仙台城跡を結ぶ大通りとなっており、サンモール一番商店街エリアもあります。
1年を通じてさまざまなイベントがあり、5月は江戸時代から続く「青葉祭り」、7月は「仙台七夕まつり」、冬は「光のページェント」が開催されます。
夜の街歩きは、仙台駅近くにある超高層複合ビル「AER(アエル)」を要チェック。
仙台市内随一の眺望が美しい展望テラスは、茜色に染まる夕暮れや夜景を眺めることができ、無料なのが人気のポイント。
最上階の31階には完全予約制レストランでは、蔵王連峰や太平洋まで見渡せる仙台市内の景色を眺めながら、ロマンチックなディナーを楽しみましょう。
仙台観光のアクティビティの選び方
真夏の「仙台泉ヶ岳」では、ウェットスーツを着用して新感覚アクティビティ「ウォータージャンプ」を体験できます。
「泉ヶ岳パラグライダースクール」では、鳥のようにゆっくり空中散歩するパラグライダー体験が人気。
キャノピーと呼ばれる化学繊維でできた布で風をとらえ、ふんわりと飛ぶ感覚はヤミつきになります。
大空を飛ぶ体験をしたい方は、インストラクターと一緒に高い所から飛び立つタンデムがおすすめ!
スプリングバレー泉高原スキー場 「ジップラインアドベンチャー」では、森の中に張られたワイヤロープに滑車をかけて一気に滑り降りるジップラインも要チェック。
仙台観光の食事の選び方
仙台グルメは海の幸から山の幸まで、美味しいものが勢揃い!
名物の牛タン、新鮮な魚介使ったお寿司など、素材の美味しさを活かした料理を堪能しましょう。
仙台の繁華街(地下鉄広瀬通駅西4出口から徒歩1分)にある「牛たん料理 閣」は、定番の牛タン焼き、様々な調理法の牛タン料理が楽しめる仙台の人気店です。
おすすめメニューは、炭火で肉の旨みを逃さず丁寧に焼き上げた肉厚ジューシーな「牛タン焼き」!
天然の塩をふったシンプルな味付けは、牛タンの旨味が凝縮された絶品料理です。
定食にすると麦飯とテールスープが付いてきて、幸せな食事になること間違いなし。
仙台のグルメ通からも定評があり、カウンター席、テーブル席、小上がりの座敷もあるので、どんなシーンにも最適です。
仙台駅周辺にある「仙台朝市商店街」は青空市場として発展してきた「仙台の台所」。
新鮮な鮮魚、果物、乾物から・惣菜など70店が立ち並び、特に「斎藤惣菜店 ころっけや」は揚げたてのアツアツのコロッケが口コミでも人気です。
仙台観光のお土産の買い方
仙台観光のお土産は、東北最大級のアウトレット「三井アウトレットパーク 仙台港」がおすすめ。
バラエティに富んだ100以上のショップと広いフードコート、高さ約50mの大きな観覧車があります。
東北の名物を味わえるお店やスイーツのお店、東北ならではのグッズも揃うのでお土産チェックに最適です。
仙台観光のシーズンならではの楽しみ方
仙台観光ベストシーズンは、杜の都と表現されるだけあり、やはり街路樹の新緑が美しい初夏から夏がベストです。
仙台の街歩きも気持ちよく散歩できる気候なので、多くの観光スポットを周ることができます。
12月は、東北屈指のイルミネーションイベント「SENDAI光のページェント」が開催され、県外からの多くの観光客で賑わいます。
まとめ
仙台はショッピングやグルメは何でも揃う都会ながら、「杜の都」と称されるように緑豊かな風景が最大の魅力といえます。
戦国大名の伊達政宗が青葉山の上に築いた仙台城から一望する風景は、一度は見ておきたい圧巻の眺めです。
仙台市中心部の観光スポットを巡回する循環バス「るーぷる仙台」は、一日乗車券を購入すると乗り降り自由になるので、ぜひ活用しましょう。